豪雨被災者向け仮設着工 輪島で116戸 完成まで3カ月超
輪島市内で18日、奥能登豪雨の被災者向け応急仮設住宅116戸の建設工事が始まった。石川県が同市杉平町で86戸、門前東小グラウンドで30戸を整備する。豪雨による仮設住宅の建設は初めて。床上浸水で自宅に住めなくなった住民らが対象となる。平地が少ない奥能登は用地の確保が難しく、限られた用地を有効活用するため、いずれも木造2階建てとする。 工期は木造平屋建ての約3カ月を超える見込みで、1階、2階には別世帯に入居してもらう。輪島、珠洲両市から計390戸の要望があり、県は両市と調整して順次、建設を進める。 杉平町の用地は豪雨で氾濫した河原田川の近くにあり、洪水浸水想定区域内。県は仮設のかさ上げを含め浸水対策を検討する。 杉平町では作業員が建機で土地を平らにならしたり、草を刈ったりして整地。門前東小グラウンドでは、作業員が縄を張って建物の配置を確認した。