和式トイレにしゃがめない?雑巾がけができない? 小学校入学前に知りたい令和っ子の「経験不足」
最初に長男がしゃがめないのを見て「これはまずい!」と思った時から7年が経ち、今ではしゃがんだ姿勢をキープするのも辛くなくなってきた我が家の子どもたち(次男は当時赤ちゃんだったので、その頃から意識してきました)。日常生活の中でほんの少し意識することで、子どもたちの身体は少しずつでも変わっていきます。私自身、子どもの頃は野山をかけ回り、しゃがむ動作を含めてかなり外で遊びこんだ子どもでしたが、その経験からも、しゃがむ動作だけではなく、バランスをとること、踏ん張りがきくことなど、足首の柔軟性をつけることで、怪我をしにくい身体につながっていったと思います。 手元のスマホ一つで何でもできてしまう、小さな画面の中で遊びが完結してしまう、とても便利な世の中ですが、その弊害は確実にあると思います。多少不便かもしれないけど、子どもたちと一緒に身体や手を動かして、小さな経験を積み重ねていきたいなとあらためて感じている今日この頃です。
【Profile】りっきー(@ouchi_monte_ryoiku)
10歳と7歳の男の子、2児の母。日本モンテッソーリ教育綜合研究所2歳半-6歳コース教師、保育士、プラスモンテ®️主宰。 会社員を12年経験後、自身の子育てで長男の発達について悩んだ経験から、発達のことで悩む保護者と子ども、支援者の3者をつなぐ役割をしたいと考え、教育業界へ転職。その後独立。モンテッソーリ教室での講師業の傍ら、保育園・療育施設などで出張研修・オンライン研修をおこなう。 全国の専門職・保護者が集まる発達障害臨床研究会(宇佐川研)オンラインサロン講師 Instagram(@ouchi_monte_ryoiku)ではモンテッソーリ×感覚統合の視点でおうちでできる取り組みを発信している。 著書に『感覚統合の視点で「できた!」が増える!発達が気になる子のためのおうちモンテッソーリ』/日本能率協会マネジメントセンター