和式トイレにしゃがめない?雑巾がけができない? 小学校入学前に知りたい令和っ子の「経験不足」
実はしゃがむことが多い小学校生活
小学校に入った時点で直面する課題として、和式トイレにしゃがめない、雑巾で床拭きができない、という子どもたちも増えています。洋式トイレに座り、話を聞くときは椅子か室内の床に座ることが多かった保育園・幼稚園時代とは違い、小学校では設備の問題からまだまだ和式トイレが多く、朝礼や体育などで校庭に集合して話を聞く時など日常的にお尻をつけずにしゃがむ必要があります。そして、しゃがむのが苦手な子は、掃除の時間の雑巾がけの動作も上手くできないという問題も出てきたりします。 この数十年で生活スタイルが和→洋へと変わり、こたつ机よりもテーブルと椅子で食事をとる家庭が圧倒的に増えている中、子どもだけでなく今の大人も「しゃがんで立ち上がる」という動作の回数は、昔に比べて確実に減っているはずです。
しゃがむ動作をチェックしてみましょう!
下記の3つのチェックポイントはクリアできますか? 大人も子どももまずはチェックしてみましょう! ①太ももとお腹はくっついている? (しゃがんだ時に脚が外側に広がっているとくっつかないです。脚を閉じた状態でしゃがめますか? ) ②膝をスムーズに曲げられている? ③かかとは床にくっついている?
しゃがむ動作を意識して我が家で取り入れていた遊び
◆くま歩き 手足を床について四つ這いになり、膝をつけずに歩きます。姿勢の変化が大きく、平衡感覚もボディイメージも育ちます。 ◆ボールプール ボールをつかんだり投げるために立ったり座ったりすること、また転がったボールを拾うたびにしゃがむので、しゃがむ動作が自然と促されます。 ◆手押し相撲 足に力を入れて踏ん張ることで、アキレス腱の曲げ伸ばしができ、足首の柔軟性につながっていきます。 ◆お風呂の中で宝探し 湯船の底に沈んでいるものを拾う遊び。何度もしゃがむので自然と動作が身につきます。 ◆向かい合ってシーソー遊び 足の裏同士をくっつけて引っ張り合うことで、力加減を学び、足首の柔軟性も育てられます。 このほか、外で遊ぶ時間の中でも、しゃがんで側溝に石を落とし続ける姿や、どんぐりを探してしゃがみながら移動する、といった日常のさりげない子どもの様子に、実は発達に大切なことがたくさん含まれているのです。