新体制へ変革したバイシクル・オブ・ザ・イヤー2024、ジャーナリストたちの本音とは?|BC STATION #43
新体制へ変革したバイシクル・オブ・ザ・イヤー2024、ジャーナリストたちの本音とは?|BC STATION #43
今年もバイシクル・オブ・ザ・イヤー(以下BOTY)の時期がやってきた! 現在発売中のバイシクルクラブ5月号の特集記事に目を通されただろうか? 2018年から続くアワードで、自転車ジャーナリストがその年を象徴する1台を決める恒例の選考結果に注目が集まった。昨年も同じ時期に発表され、同時期に収録・配信も行い、BC STATIONの中でも群を抜いて再生数の多いコンテンツとなった。 しかし、番組の冒頭から今年は何かが違う雰囲気が!! 。
年間アワードとして定着してきたBOTY、なぜ今“変革”が必要なのか
じつは本誌においても冒頭から「変革」というキーワードがあちらこちらで表現されている。運営体制が大きく変わった節目の年でもあるのだ。 2024年の選考委員は、吉本 司さん、難波賢二さん、ハシケンさん、浅野真則さん、安井行生さんであったが、今回のBC STATIONの収録にご協力いただいたのは、この2人。 ただナンバーワンを決めれば良いのか? 選考対象はロードバイクだけで良いのか? 映えある称号が意味あるものに位置付けられているのか? そこから見えてくるトレンドや時代背景を捉えていく価値あるアワードにするために、選考委員は何を考えてきたのか? 番組冒頭の25分は機材の話ではなく、選考委員が長年抱えてきた問題点を赤裸々にさらけ出すことから始まる。 今まで主幹元だったバイシクルクラブというメディアが、大きく関わる立場を取らず、メディアから独立したフリーのジャーナリスト5人だけで、選考対象を決め試乗車の手配など諸々の運営を行った。苦労と苦悩が入り混ざり、本誌では書ききれなかったことが肉声となって表現できた収録となった。 受賞した結果は、まずは本誌を手に取ってご一読いただきたい。それが、文字や画像を通してバイクジャーナリストたちが命をかけ、魂を込めて抽出した結果であるから。 そして、今回の配信で彼らの抱えている課題を一緒に感じてほしい。 このBOTYがメディアやジャーナリストのためだけにあるものではなく、業界の中で前向きに発展していくための貴重なアワードであり、メーカー、メディア、消費者(=読者)にとって相乗効果を生み出すコンテンツとして未来へつなげていきたいからである。 まだ変革し始めただけのBOTY。翌年はどんな体制になり対象範囲が広がるのか! 期待せずにはいられない。