復活はいつ? 被災地の気象情報のカギ握る”高層気象観測” 気象予報士のぼやき
このほか、大雨による災害が多い出水期にあたる2023年6月28日から8月28日まで、最近では2023年12月19日から2024年2月19日の間も手作業でゴム気球を飛ばし、観測をしていました。 金沢地方気象台によりますと「火災の原因特定と必要な対策をもって運用再開とする」とのことで、これまでのような観測がいつできるようになるかは未定です。 ゴム気球を1回飛ばすのにかかる費用はおよそ3万円で、1日2回なので1日では3万円×2=6万円、年間ではおよそ2200万円です。 ちなみに、全国16か所で行われれば1日およそ100万円、年間でおよそ3億5000万円です。 輪島は能登半島地震の被災地。能登では、地震の影響で地盤が緩んでいることから、これからの時期、大雨による土砂災害など例年以上に注意、警戒が必要になりそうです。 気象庁に聞いたところ、今年の出水期に手作業での高層気象観測を行うかは今のところ未定とのことです。被災地の天気をより詳細に分析する意味でも、輪島での高層気象観測が一日でも早く復活してほしいというのが、石川県の気象を分析する者として願うところです。 (気象予報士・中山隼仁)
北陸放送