ロスフラワーでクリスマスツリー制作 鹿骨子ども食堂でSDGsの取り組み
NPO法人「らいおんはーと」が運営する365日こども食堂「NUKUNUKU(ぬくぬく)」(江戸川区鹿骨2)で12月6日、「ミニクリスマスツリーSDGsワークショップ」が開かれ、未就学児から小中学生、大人まで18人が参加した。(江戸川経済新聞) 【写真】ヒムロスギの小枝でクリスマスツリー制作をする子どもたち 講師を務めたのは、京成小岩で1960(昭和35)年から続く生花店「真珠園」(葛飾区)で働く村上真季さん。村上さんは華道家元池坊の正教授免許を持ち、花束やアレンジメント、ドライフラワーの制作のほか、店舗装飾などの出張生け込みも行っている。 今回のワークショップはSDGs活動の一環として、捨てるにはもったいないロスフラワーや木々を活用し、子どもたちがそれらを作品としてよみがえらせることを目的に同NPO広報の佐藤すずみさんと合同で企画した。ロスフラワーとは、美しく咲いていても検品基準を満たさず規格外となり出回らないものや、制作の際に小さく切り離されてしまった花、結婚式などで短期間の使用後に廃棄される花のことを指す。「これらを社会貢献活動に役立てないか」という思いから、ワークショップの材料として使うことになった。 当日は、子どもたちが個性豊かなクリスマスツリーを制作。ツリーの形に細部までこだわる子ども、麻ひもを工夫して飾り付ける子ども、色彩のコーディネートに挑戦する子どもなど、集中して創作活動に取り組む姿が見られた。グルーガンを使って素材に花びらを貼り付け、「花の塔」を作る独自のアイデアを発揮したりする子どもの姿も。 参加者からは、「さまざまな花でツリーをデザインできて楽しかった」「小さな花をグルーガンで貼るのが難しかったけど、きれいにできて良かった」「みんなの作品が個性的で、自分のツリーも満足いく仕上がりになった」などの声が聞かれた。 佐藤さんは「SDGsにつながる取り組みとして、親子で楽しめる活動を今後も増やしていきたい。企業や団体と連携しながら、さらに親子が学べる機会を提供できれば」と意欲を見せる。
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