五輪代表選手たちの熾烈なWTTの4連戦。そして残り2大会でのシード権争い
混合ダブルスでは第2シードを獲得できれば、中国とは決勝でしか対戦しない。第3シードだと準決勝では2分の1の確率で中国ペアと当たることになる。日本の張本/早田ペアは残り2大会で、林鐘勲/申裕斌(韓国)との385点の差を逆転できるか。気を抜けない状態だ。
現在、世界の卓球界はWTTを中心に国際大会が開催されているが、WTTグランドスマッシュとオリンピックでの優勝者の獲得ポイントは同じ2000点で、世間一般の注目度とは全く別に「WTTグランドスマッシュはオリンピックと同格」と表明しているようなものだ。 テニスやゴルフの国際ツアーがロールモデル(規範)になっているWTT。オリンピックを軽視しているとは思えないが、トップ選手はオリンピック直前までWTTに参加し、シード権を争っている。バンコクでのスターコンテンダーから3週間足らずで迎えるオリンピックは、選手への負担が相当に大きいとも言える。 一方、第1、2シードを早々と決めた中国は他の国よりも1カ月以上前に強化合宿に入り、オリンピックに備えている。 シード権争いも重要だが、オリンピック代表選手にはケガや故障がないようにWTTの試合を終えてほしいと願うばかりだ。(今野)