【RIZIN.48】引退試合の浅倉カンナが意地の判定決着|秋元強真、高木凌ら快勝で世代交代の波
9月29日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナで『RIZIN.48』が開催され、第7試合で浅倉カンナ(THE BLACKBELT JAPAN)が、伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)に判定で敗れ引退した。 【ライブ速報・動画】『RIZIN.48』リアルタイム速報中!フィニッシュシーン動画も紹介中 19歳でRIZINデビューし、2017年スーパーアトム級GP覇者として女子部門を牽引した浅倉。スーパーアトム級の絶対王者として君臨する伊澤との引退試合はRIZIN女子部門の象徴的なカードになった。1997年生まれの同い年で幼少期にアマレスを通して見知った関係の両者だが、格闘技から退こうとする浅倉に対して、伊澤は今がまさに全盛期。その最強の相手に、最後だからやりたいことをやるんだとばかり、持ち味のレスリングにこだわらずスタンドで攻め込んだ。 アマレスエリート・山本美憂の引退試合で何もさせずに「介錯」したように、伊澤はキレのある動きで応じ、グラウンドで終始圧倒。それでもタップだけはしないという意地を見せる浅倉は最終Rで、マットに寝る伊澤にパウンドを打ち下ろすとさいたまスーパーアリーナもどよめいた。時間切れで判定負けとなったが、最後まで諦めない姿を見せた。 浅倉は試合後、関係者や家族に感謝を述べ、「勝ったり負けたりで最強でもなかったんですけど、応援がパワーになりました。最高の格闘技人生でした」と締めくくった。最後にオープンフィンガーグローブをリング中央に置いて、そのキャリアを終えた。最終戦績は20勝(KO1/一本6/判定13)8敗(一本1/判定7)。 また、浅倉の引退試合のほか、第1試合でカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)が、木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)を右の一発でKOに沈め、中央アジア勢の強さを改めて証明。 第3試合では、朝倉未来・海兄弟が「天才」とベタ褒めする18歳の『超新星』秋元強真(JAPAN TOP TEAM)が金太郎(アメリカントップチーム)相手にRIZINデビュー。左ストレートで崩して亀になった金太郎(アメリカントップチーム)の顔面に膝を乱打し、豪快なTKO勝利を飾った。続く第4試合でも、高木凌(パラエストラ八王子)が低迷期にある萩原京平(SMOKER GYM)からリアネイキドチョークで一本勝ち。いずれも世代交代を感じさせる結果となった。 第9試合の元谷友貴vs太田忍とともに「バンタム級王座次期挑戦者査定試合」といえる、第6試合の牛久絢太郎(アメリカントップチーム/K-Clann)vs佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)は、緻密なMMAマッチに。佐藤は得意のバレリーキックなど小技の積み重ねで牛久の動きを封じる戦術を徹底し、積極性をキープ。技術力で試合を制した。 スポーティングニュース本誌サイトでは『RIZIN.48』を後半第8試合からメインイベントのホベルト・サトシ・ソウザvsルイス・グスタボまでリアルタイム速報する。
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