スガコバが見せた“間”を与えない空間作り 高橋由伸氏も絶賛「この2人は余裕ある」
◆JERAセ・リーグ 中日0―2巨人(4日・バンテリンドーム) 先発ローテの6番目が菅野なんだから、巨人の層は厚い。しかも、今季は近年よりもいい。スピードは出ているし、威力も感じる。ストライク先行で、内角を有効に使えていた。阿部監督の教え通りストライクゾーンで攻め続け、5回56球、6回71球と普段より少ない球数で勝負できていた。こうやって、6戦目の木曜日に長いイニングを投げてくれるようだと、ベンチは助かる。 スライダーも、良かった頃の落差とキレに近づいているのではないか。カットボールにフォークもうまく使い分け、久々に組んだ小林がうまくリードした。その日の調子でどの球種を中心にするか考え、そこにはあうんの呼吸がある。この日のようなテンポの良さが生まれ、打者に“間”を与えない空間ができていた。「スガコバ」が3連敗を止めたように、1週間の真ん中で“勝敗の流れ”を動かせるようだと、ベンチも計算しやすくなる。 シーズン初登板だから7回90球で降板したが、完封できる調子だった。大胆なピッチングから、最後は慎重に投げ終え、無失点のままバトンタッチ。それくらい、バッテリーには余裕があった。菅野がこの状態でいけるなら、楽しみは広がる。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)
報知新聞社