【阪神】佐藤輝明、豪快アーチ秘話 大病の治療に励む子どもたちから応援受け「勇気や元気を届けられるように」
◆JERAセ・リーグ 阪神3―0中日=7回降雨コールド=(21日・甲子園) 佐藤輝は今年1月に奈良県内の放課後等デイサービスに足を運んだ。知人の頼みに「すぐ行きます」と即答。38年ぶりの日本一に沸いたオフ。スケジュールはびっしりだったが、唯一空いていた約3時間で訪問した。 24時間体制で大病の治療に励む子どもたちやその保護者と面会し、写真撮影などで交流。治療に使う吸引器にもサインした。病と闘いながら、ひたむきに自身を応援してくれる姿に胸を打たれ「勇気や元気を届けられるように」と決意を胸に臨むプロ4年目だ。 この日の試合後も雨でぬれたユニホームのまま、ファンクラブイベントで集まった子どもたちとハイタッチ。「また応援しに来てね」と全員に笑顔で向き合った。一見、こわもてだが、素顔は優しさであふれる25歳。佐藤輝の豪快なアーチを原動力にしている人がいる。(阪神担当・直川 響)
報知新聞社