ロッシー小川社長が語る『マリーゴールド』の進化!王者たちが築く強力布陣「トップになる人間っていうのは私利私欲に溢れているんですよ」
▼ユナイテッド・ナショナル王者:青野未来
―― 次は純白の王者ユナイテッドナショナル王者、青野未来選手。青野選手が純白の王者になるっていうのは驚いた部分もありましたが、MIRAI選手との戦いがなかなか決着つかず、そして最終的にはボジラから取ったっていう。 青野未来っていう選手の名前は知っていたんですけど、試合は観たことなかったんですよ。観たことないんですけど、アクトレスガールズでも彼女は常にいい位置にいた選手なんですよ。それがプロレスのフィールドに戻ってきてようやく彼女という存在をもっと広めたっていう、形を明らかにしたっていうところじゃないですか。 ―― ロッシーさんは試合を実際観てみて、この選手はいけるなって思いました? やっぱり人気があるんですよね。でも、あとは彼女ももっと強い選手とやってやられると違う引き出しが出てきますね。 ―― なるほど。 だから隠してるものがある。出し切れていない。 ―― 野崎戦もスリリングな展開でした。 野崎もあれだけ追い込まれたからそれが出て、もっと彼女を追い込む選手が出ないと彼女がもっとそれ以上の魅力を出せない。 ―― 身体能力も高く、蹴りも良いものを持っていますよね。 持ってるから強いだけのチャンピオンは駄目なんですよ。やっぱりそこには感動は生まれないので。強さの中にも弱さがないと、だから本当に強い人ってやると彼女のまだ見えてない部分が出てくるんじゃないですかね。 ―― 今後は、そこの辺りがちょっと見どころになってくる感じでしょうか? そうですね。ただまだ詩美とかやってないのかな?だからいろんな強い人とやらせたい。やっていかないと彼女はもっと良くならない。 ―― なるほど。青野選手は真紅の王者Sareee選手との戦いを望んでますけども、その辺はいかがですか? それは個人的な発言だから何とも言えないですけどね。 ―― なるほど。 彼女もまだ発展途上ですよ。だってプロレスラーとしてちゃんとやり始めたばっかりじゃないですか。それは素質が元々あったので、それが開花してると。 ―― マリーゴールドを引っ張っていくっていう覚悟は本人も色んなところで言ってますしね。 ただ、あんまり自分が自分がっていうタイプじゃないので、人を出し抜いてもっていうタイプじゃないんですよ全然。だから性格的にリーダーっていうタイプじゃないんだよな。 ―― なるほど。プレーヤーっていう感じですかね。 そうですね。リーダーではないな。私利私欲があんまり見えない。 ―― そうですか。 やっぱりリーダーになる人間とか引っ張ってくトップになる人間っていうのは私利私欲に溢れているんですよ。 ―― ジュリア選手はすごかったですね。 うん、私利私欲の塊じゃないですか。そういう人がトップになるんですよ。 ―― ずっとギラついてましたね。 だから多分、青野未来はようやく今までいたところと違う環境、待遇になって、もっと頑張ればもっと良い待遇になるんじゃないかなって多分分かってきてると思うんですよ。 ―― その辺りが気づいたところでこれから更に開花してくれたら嬉しいですね。 だから、自分たちもやっぱりどうしてもスターダムから来たっていう、一部の人間ですけど、スターダムと比べられるじゃないですか。自分たちも比べてしまうから多分ギャランティにしちゃって、自分は選手に支払うものはスターダムに負けたくないですもん。まあ、スターダムもベースは高いですけど、ここに来た選手は全員前の団体にいた時より良くなっていると思いますよ。 ―― それは素晴らしいですね。そういう気概をお持ちだっていうのは、ロッシーさんのすごさですね。 やっぱり理想があるじゃないですか。当たり前ですけど、これだけで生計を立てて、これだけ成り立っていく。これは普通のスタートだと思うんですよ。でも、このスタートに達してないところがいっぱいあるので、自分は当たり前のことをやっているだけなんですよ。そこからもっとどんどんどんどん選手が潤ってきて良くなってくっていうのが理想なので、多分そこまでいってない選手がいっぱいいたんですよ。そしてこの団体に来てようやくちゃんとした生活ができてそういう扱いになってるみたいなところじゃないですかね。 ―― なかなかそこの域にやっぱり達してない選手が本当に多いので。 でも、団体の長としてここに集まってくれた人には、それをしないといけないんじゃないですか。