【切迫】「もう割ろう」玄関にはチェーン...ベランダ窓を破壊して部屋の中に『室内閉じ込め救助』の現場 高齢単身世帯増加で救助件数が過去最多に
玄関は諦め、隣の部屋からベランダに入る。しかし窓のカギを開けることができない。一刻を争う事態に決断した。 (隊員)「開けたい気持ちもわからんでもないけど、中の状況がわからんからもう割ろう」
隊員が窓ガラスを割った。 (隊員)「開けますよ、入りますね」
女性はベッドの横に倒れていた。意識はあるようだ。 (隊員)「ちょっと起き上がるで。どこか痛かったら言ってな」 女性は救急隊によって病院に搬送され、約1週間入院したが大事には至らなかった。 後日、救助された女性を訪ねた。女性は当時をこう振りかえる。 (救助された80代女性)「起き上がれないの。ほんでここで寝たまま電話があるからかけちゃったのよ。消防が来なかったら大変だった。良かった。どうして入って来られたかわからなかったけど、担架を持ってきて寝かせてくださった」
もし誰かが閉じ込められている状況だったら?
人口減少と高齢化が進む日本社会で、今後も増え続ける可能性がある室内閉じ込め救助。身近な命を救うために私たちにはどんなことができるのだろうか。 (尼崎市消防局 田伏敦消防司令)「室内で閉じ込められている状況に遭遇しましたら、まずは大きな声で室内に声をかけて助けを求めている人がいないかどうか確認してもらって、躊躇せず119番通報をしてください」 (2024年1月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)