逆転賞金王狙う石川遼「めちゃ楽しみ」 史上最多6人による賞金王ラストバトル
◇男子ゴルフ 日本シリーズJTカップ(2024年11月27日 東京都・東京よみうりCC=7002ヤード、パー70) 男子ゴルフの今季最終戦、日本シリーズJTカップは28日から4日間開催される。クライマックスを迎えた賞金王レースで、戴冠の可能性がある選手は6人に絞られた。最終戦で6人が賞金王の座を争うのは、1999年日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足以降では最多人数となる。 賞金ランク6位につけ、09年以来2度目の賞金王を狙う石川遼(33=CASIO)にとって絶対条件は優勝のみ。開幕を翌日に控えた27日に取材に応じ、「可能性がある選手が6人いるのは凄く珍しいことだし、良いことだとも思う。めちゃ楽しみ」と開幕を心待ちにした。 15、19年に2度制した得意の舞台。しかも、逆転賞金王が懸かるとなると前のめりになってもおかしくない。しかし、33歳は至って冷静。「僕に関しては“自力”では(戴冠の条件は)ない。だからこそ変な邪念や雑念なくできるところはある」と心境を明かす。 ホストプロとして臨んだ前週のカシオ・ワールドオープンでは、1打差で出た最終日に72と伸ばせず4位。「完全に自分に負けた。それが一番悔しい」と悔し涙がこぼれた。ホストVはならなかったが、4日間優勝争いを繰り広げたのは事実で、ゴルフの状態も変わらず良いという。「自分に対しての悔しさがあった。それは試合でしか晴らせない」と最終戦での雪辱を期す。 まずは自身のゴルフに集中し、その先に15年ぶりの戴冠を見据える。シーズンのフィナーレで、主役を演じるつもりだ。