北海道の宿泊税導入 再来年4月から・・・ 先行して宿泊税を徴収している自治体ー倶知安町の反応は?
倶知安観光協会 二川原康平会長「ここはもう少し時間をかけて、いろんな特例・例外があるかもしれませんけども、もう少し議論をする時間が欲しいというのが本音です」 一方、鈴木知事は、条例案を提出後の記者会見で、改めて倶知安町の意向には添えない考えを示しました。 鈴木知事「検討を重ねてきましたが、納税者や地域間の公平性を確保しながら、道の税制度において実現できないということで判断に至ったところだ」 しかしながら知事が倶知安町との協議を打ち切って、宿泊税の条例案を提出した事が物議をかもします。 知事は最大会派の自民党・道民会議から厳しく追及されました。 自民党・道民会議 宮下准一道議「倶知安町や観光事業者との方々との間で合意形成ができ、十分に理解が得られたと判断し条例案を提案したのか、判断の根拠も含めて伺います」 鈴木知事「合意に至らなかったことは、反省しなければならない状況と考えており、大変心苦しく思っております」 知事が合意を待たず先走って条例案を提出したことに、自民党・道民会議は一般質問の最後に異例の指摘を行いました。 自民党・道民会議 宮下准一道議「(自治体との)信頼関係にどれほどの影響を及ぼすこととなるのか、そのことの重大性を知事は十分に理解していない」 道は、道議会定例会の最終日である12月12日にこの条例案の成立を目指しています。 道の対応に倶知安町は・・・ 倶知安町 文字一志町長「(道は)制度面での議論は打ち切って、早く具体的な軽減策だとかっていうところを深掘りしたいっていうことでのお話ですけれども、しかしながら、やっぱり私たちは、これはやっぱり譲れるところと譲れないところがありますので」 札幌市の宿泊税導入に向けた有識者会議の委員長を務めた専門家は、道の進め方に苦言を呈します。 北大大学院 平本健太教授「後から道の条例が出来るから、倶知安町も定率をやめて定額に合わせてくださいという一方的な押し付けのような議論はやや乱暴なんじゃないかなと思います。どうにかうまく折り合いがつけられれば良いと思います」