「解散総選挙は買い」というアノマリーにどう向き合うか
石破茂首相は福島県いわき市の小名浜港で演説し、衆議院総選挙に向けた選挙活動が開始した(写真:Tomohiro Ohsumi/Getty Images)
9月27日の自民党総裁選にて選出された石破茂総裁が、10月1日に内閣総理大臣に就任し、その後10月9日には衆議院を解散しました。首相就任から8日後の解散は戦後最短とのことで、10月27日には衆議院議員選挙が行われます。 さて、株式投資を長年している個人投資家であれば聞いたことがある方も多いと思いますが、「解散総選挙は買い」と言われています。 事実、過去のデータをみると、1969年以降17回の衆議院解散・総選挙において、解散から投票日までの間の日経平均株価はすべて上昇していることがわかります。 このように、理由は明らかでないながら、特徴的な動きをする習性・法則のことを、株式マーケットでは「アノマリー」と呼びますが、まさに「解散総選挙は買い」はアノマリーということができます。 ただ、投票日後の動きはまちまちで、バブル崩壊後は大きく下がることが多い一方、2005年以降は大きく上がることも何度もありました。
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足立 武志