東京五輪は1年延期で合意 組織委「聖火リレーはスタートしない」
大会組織委・森喜朗会長の冒頭発言
東京五輪・パラリンピック大会組織員会は24日夜、記者会見し、今月26日から予定していた聖火リレーをスタートさせない方針を明らかにした。IOCと政府で合意した「大会の1年程度の延期」の方針を受けて決定した。組織委の森喜朗会長は「大会延期日程に合わせた新たな聖火リレーの日程を定め、多くの方々にお集まりいただいて、盛大なグランドスタートが迎えられるよう準備を進めたい」と話した。 【会見ノーカット】東京五輪延期へ 組織委・森会長ら会見 IOC会長との電話会談受け
会見に先立ち、午後8時頃からIOCのバッハ会長と安倍晋三首相が電話会談を行った。安倍首相が1年程度の延期を提案し、バッハ会長はこれを全面的に支持。遅くとも2021年の夏までに開催することで一致したという。 会談で一致した内容は、以下の通り。 (1)アスリート、IF(各国国際競技連盟)、NOC(各国オリンピック委員会)等の意向に鑑み、大会中止は選択肢にない (2)アスリート及び観客の安心・安全を確保することが最も重要であり、現在の世界の状況が継続的に悪化していることに鑑み、予定通り7月に開催することは不可能であり、さらには年内に開催することも不可能であり、延期せざるを得ない (3)IOCと組織委、政府、東京都をはじめ、内外の関係機関が一体となり、遅くとも2021年の夏までの実施に向けて、具体的に検討していく