第29回オーシャンカップ=大村舟券発動は初日の動きを見てから/桧村賢一コラム 舟券即戦力【ボートレース】
オーシャンカップの出場資格及び選出方法
●優先出場 ・前年度当該競走の優勝者 ・前年度のグランプリの優勝戦出場選手 ・過去1年間(5月1日~4月30日)の開催されたGI・Ⅱの優勝戦に出場した者のうち、得点合計が上位の者 ・得点とは着順点と出場点を加算した点数から事故点を減じたもの ・出場点…1節につき1点を与える者は、当該GI・Ⅱの初日および最終日の出走表に掲 載された者に限る。 ●選出除外 ・優先出場を除き、出場回数が160回に満たない者
連続して活躍が厳しい今年のSG戦線
プロペラが選手持ちの時代だと、SGで優勝する選手はプロペラのアドバンテージがありました。しばらくの間、勢いに乗って活躍していました。ところが、今はプロペラのアドバンテージがありません。モーター抽選によるところが大きく、さらにセット整備の流行でモーター相場も流動的です。選手本意の舟券の有効性がなくなっています。 今年のSG、プレミアムGIの優勝者が次走でどんな成績を残したか調べてみると、BBCトーナメントの関、クラシックの毒島、オールスターの定松は次走で予選落ちをしています。「SGを獲ったら強い」は幻想でしかないということです。こうした傾向があると、事前の展望はほとんど意味なしです。モーターについてもセット整備の流行で機歴が関係なしになっています。舟券の発動も初日の動きを見てからになります。
SG・PGI優勝者の次走成績
・BBCトーナメント 関浩哉→浜名湖・GI③①②④⑥⑥①③③(予選落ち) ・クラシック 毒島誠→住之江GI⑥②①③⑥⑥③③①(予選落ち) ・マスターズチャンピオン 菊地孝平→浜名湖一般②④⑥②③④①③準2優4 ・オールスター 定松勇樹→戸田GI⑤⑤⑤⑥①⑥⑥①①(予選落ち) ・グラチャン 土屋智則→児島一般③③③⑤③①①②準1優1
先入観を捨てて初日のレースに集中
今年のGI、GⅡの優勝者の次走成績を調べると、一般戦、GⅢだと全員が予選を通過しており、それなりの貫禄を見せています。次走がGI、GⅡになると準優出する選手が多く出ています。しかし、優出は限られた選手です。ただ、優出すれば優勝をしているのが特徴です。SGになると予選落ちする選手の方が多く、優出はありません。「GIで優勝したから強い」といった考えをしない方がいいようです。 オーシャンカップはGI、GⅡの優勝戦出場者に出場資格が与えられます。GI、GⅡで優勝したから勢いがあるといった考えはできません。初日のレースを見て、モーターの仕上がりの早い選手が勝ち続けるといった考えが必要です。舟券の一番の敵は「先入観」です。
GI・GⅡ優勝者の次走成績
・次走グレード…一般・GⅢ 8回中 予選落ち0回、準優出8回、優出5回 優勝戦成績①③④④④ ・次走グレード…GI・GⅡ 10回中 予選落ち2回、準優出7回、優出2回 優勝戦成績①① ・次走グレード…SG 5回中 予選落ち3回、準優出2回、優出0回
マクール