欠場続く冨安健洋に韓国メディアも悲痛 アーセナルの歴代アジア選手を振り返り「苦難の歴史が再び注目」
冬の欧州サッカーはシーズン中盤を迎え、移籍マーケットも動き出すなど、ピッチ内外における選手の動向がさらに注目を集めることになる。 【動画】久保建英がらしさ全開のゴラッソ!「ロッベン、メッシみたい」とファンも騒然のファインゴールを見る だがその中で、アーセナルの冨安健洋は今季、膝の故障によりほとんどピッチに立てておらず、復帰時期も見通せていない。プレーができない状況が続く中、苦難に見舞われている今季の冨安の状況に、韓国メディア『スポーツ朝鮮』も関心を寄せ、日本人DFの先行きを不安視している。 同メディアは1月5日に配信した特集記事の中で、現在のアーセナルが冨安やベン・ホワイトなど、守備陣で負傷者が多い状況であると伝えている。その上で、今季プレータイムがわずか6分の冨安について言及。欠場が長引いているとして、「負担やプレッシャーはますます大きくなるかもしれない」と指摘する。 さらに、アーセナル加入後は毎シーズンのように負傷を繰り返していると振り返り、「彼の才能を信じて多額の資金を投資したが、きちんと活用したのは移籍後最初のシーズンくらいだ」と強調。また、今季が契約最終年であると説きながら、「アーセナルが契約延長オプションを発動するかどうかは未知数だ」と今後への見解を示している。 他にも、日本代表からも遠ざかっている点にも触れ、「このような状況なので、代表チームへの招集も少なくなっているようだ。冨安が森保一監督率いる日本代表チーム名簿に名を連ねたのは、昨年6月のシリアとの2026ワールドカップアジア2次予選最終戦が最後だ」と説明。 加えて、現在の冨安の置かれた状況を受け、「アーセナルにおけるアジア選手の『苦難の歴史』が再び注目される」などと訴え、過去アーセナルに所属した日本、韓国人プレーヤーの多くが満足なパフォーマンスを残せていないと主張。以下の様に、過去の歴史を振り返っている。 「2002年日韓ワールドカップで大活躍した稲本潤一がアジア選手として初めてアーセナルのユニフォームを着たが、一度もリーグ戦に出場できなかった。『天才』と呼ばれた宮市亮もごく僅かのプレーにとどまり、パク・ジュヨンも7分しか出場していない。浅野拓磨もリーグ出場0回という屈辱の中でアーセナルを去った」 万全の状態であれば世界トップレベルのプレーをみせる冨安だが、やはりプレミアリーグ特有の強度の高さに苦しんでいる印象は否めない。何とか逆境を跳ね返し、クラブ所属となったアジア人選手の歴史においても、新たなキャリアを刻み続けてくれることを願うばかりだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]