鉄道駅のホームドア 東海地方各社の設置率 地下鉄は88%で未設置は“鶴舞線だけ”遅れている原因は
名鉄は、中部国際空港や上飯田駅に設置されている。しかし、名鉄は電車の長さや扉の数がバラバラで、ホームの構造や強度面の問題もあって難航しているという。現在は10万人以上が利用する金山駅と名鉄名古屋駅での設置を計画・検討している。 近鉄は、大阪の阿部野橋駅(あべのばし)に設置されている。この駅は比較的同じ種類の車両が走っているため導入したものの、特急や通勤電車など車両の種類がバラバラで、さらにホームが狭いなど、駅の構造の問題もあって厳しい面もあるとしている。
そして、名古屋市営地下鉄は、鶴舞線を除く79駅に設置されていて、設置率は88%だ。ホームドア設置前の名城線は、2019年に転落事故が16件あったが、2021年に全線で設置されてからはゼロになった。
現在、鶴舞線だけホームドアがないのは、名鉄と相互乗り入れを行っているためで、従来のホームドアを開閉するシステムは、車両と駅のホームにそれぞれ設備を搭載する必要があり名鉄の協力が不可欠だったが、技術が進みホーム側に整備するだけでホームドアを運用できるようになり、名鉄も対応が可能になっている。
2026年のアジア大会までの完成を目指している。
■都営浅草線で導入されたQRコードシステム…コスト20億円が270万円に
また、複数の私鉄と相互直通運転をしている東京の都営地下鉄・浅草線では、コストを大幅に抑えることができる画期的なシステムが導入されている。
列車のドアの窓についたQRコードを、ホームの天井に設置したカメラが読み取ることで、車両の数やドア数といった情報が分かり、必要な扉だけを開くことができるようになった。
従来方式では車両の改修費などで20億円かかるはずだったものが、270万円ほどに抑えることができるという。 2024年2月2日放送