写真：HOMINIS

バーチャルタレント事務所・Re:AcTに2期生として所属する獅子神レオナ、花鋏キョウ、水瓶ミア、夢川かなう。今年の9月でデビュー6周年を迎える彼女たちによる初のワンマンライブ「雨↑りうむ ～Re:AcT 2期生 1st One-Man Live～」が6月29日に、東京・池袋のharevutaiにて昼・夜の2公演が開催された。 【写真を見る】「雨↑りうむ ～Re:AcT 2期生 1st One-Man Live～」夜の部 元気いっぱいの夢川と、ちょっぴり緊張気味の花鋏による開場前アナウンスのあと、昼公演は4人全員で歌う「ステラ」でスタート。続く「誇り高きアイドル」でも、透明感あふれる彼女たちの歌声がファンの心を大きく揺さぶった。この日初めてのMCでは、獅子神が「みんなのおかげで、昨日までめっちゃ大雨だったのに今日はめっちゃ晴れてるんだー！」と、ファンに感謝を伝えると、メンバーが次々とライブタイトルでもある「雨↑りうむ」を大はしゃぎで連呼。夢川が「伏線回収です。傘を買ってください」とライブグッズをしっかりアピールする場面もあった。 本ライブのキービジュアルを使ったアドトラックが横切る、という大胆な場面転換で始まったデュエット＆ソロパートでは、トップバッターの水瓶が自身の1stシングル「そんなアイニージュー」をキュートなダンスと共にパフォーマンス。水瓶と花鋏が「SUPER YELLOW」で、花鋏と夢川が「勇者」で息の合ったデュエットを聞かせた後は、獅子神が6thシングル「はなまるSinging Days!」で、圧倒的な歌唱力を披露。獅子神＆水瓶で「1.2.3」で見事なハーモニーを響かせ、再び4人がステージに結集し、ドラマチックなメッセージソング「チームメイト」で会場と心をひとつにした。 その後も、水瓶と夢川による「ハッピーシンセサイザ」に続き、花鋏は2ndシングル「Daisy」をアップテンポなEDMにリアレンジした「Daisy【noon Remix】」で、歌姫の名にふさわしいパフォーマンスで会場を圧倒し、夢川は3rdシングル「Jelly-selfish」で小悪魔的な魅力を振りまいた。そして、花鋏と「晴る」、夢川と「Forward」をデュエットした獅子神は、それぞれのボーカルスタイルに合わせ、大人っぽい低音やキュートなキャンディーボイスを使い分けるという、ボーカリストとしての多才ぶりを発揮していた。そして本編を締めくくる「もっと！」では、観客との「もっと！」コールで会場はこの日一番の熱気に包まれた。 熱い声援に応えてのアンコールでは、彼女たちの二周年記念動画でも歌っていた「一分一秒君と僕の」を、その動画を背景に熱唱。暗転し、エンディングの演出で昼の部の幕を下ろしたかに見えたが、ここから始まったのが会場限定パート。 4周年記念で歌ってみたが投稿された「オーダーメイド」、2期生のオリジナル曲「ホーンテッドパーティナイト」が披露され、これまで歩んできた彼女たちの歴史を感じさせる演出で終幕となった。 獅子神＆水瓶の開場前アナウンスのあった夜の部は、MCでの自己紹介コーナーで、観客にメンバーの名前を呼んでもらってからあいさつをするという、昼とは趣向を変えた演出へ。さらに、デュエット＆ソロパートで楽曲をがらりと変更。ソロ曲では、それぞれのオリジナル曲をシャッフルしてパフォーマンス。獅子神の「レイニーデイリーファンキー」を花鋏が、水瓶が花鋏の「Behavior」を、夢川が水瓶の「そんなアイニージュー」を、獅子神が夢川の「いつか恋をした」を歌い、楽曲の新たな魅力を引き出した。一方、デュエット曲ではRe:A projecTから生まれた、花鋏＆水瓶のオリジナルユニット曲「風になれ恋心」を披露したほか、「あいつら全員同窓会」「泥中に咲く」など、夜が似合う楽曲をカバーした。なかでも水瓶と獅子神によるバラード「僕のこと」では、低音から高音までを自由に操る二人の音域の広さと卓越した歌唱力が生み出すハーモニーに観客は魅了されていた。 夜の部のアンコールは、彼女たちの4周年記念動画でも歌われた「オーダーメイド」を、動画を背景にパフォーマンス。その後には、昼の部でも行われた会場限定パートが開始し、昼の部のアンコールでも披露した「1分1秒君と僕の」と、Re:AcT女性タレントによるオリジナル全体曲「急上昇ガールズ」が彼女たちの感謝が込められた歌声が観客に送られ、2期生初のワンマンライブは無事に終演を迎えた。 文＝中村実香