【女子ゴルフ】工藤遥加、「100点です」6アンダー首位発進 プロ14年目での初Vなるか
◇14日 大王製紙エリエールレディスオープン 初日(松山市、エリエールGC松山) 現在ポイントランク60位の工藤遥加(31)=加賀電子=が出だしの4連続を含む7バーディーに1ボギーの65で回り、6アンダー首位に立った。18日は自身の誕生日。31歳最後の日に、プロ14年目の初優勝&初シード入りはなるか。同じく6アンダー首位に山下美夢有(23)=加賀電子、河本結(26)=リコー、政田夢乃(24)=なないろ生命=と計4人が並んだ。 長兄の俳優・阿須加さんが営む山梨の農場で工藤遥加が植えたサツマイモが実った。それを食したのが3週前。ゴルフもそろそろ実りの時期だ。 スタート1番から残り130ヤードを9番アイアンでピンそばにつけ、お先バーディー発進。2番は3メートル、3番では奥からの13メートルを沈め、4番で2メートルにつけ4連続バーディーを決めた。後半1つボギーを打ったが上りの17、18番で6メートル、3メートルも決めて65。「100点です」と自身をほめた。 気づけばもうプロ生活も14年目。何度かV戦線もにぎわせてきた工藤だが、まだ優勝はおろかシード選手になったことがない。「今日は後半ドライバーショットが荒れてフェアウエーウッドで打つことが多かったけど、うまくマネジメントできました」という。 今大会で7位以上に入れば初シードの可能性がある状況だが「そういうことを考えると、緊張して体が思うように動かなくなって、どうしようもなくなる。そういう自分だって分かってるんで」と、毎日の目標を5アンダーに設定して、そのことに集中している。あと数日で32歳。経験は十分に積んできた。 今は小林浩美JLPGA会長のゴルフを育てた中島弘二プロに指導を受けている。右足腓骨(ひこつ)神経など故障や病気で起き上がれなくなったつらい時間も乗り越えてきた。2日目以降も「キャディーさんと楽しく話しながら目標スコアを目指して頑張りたい」と、変わらぬ自分で戦うつもりだ。
中日スポーツ