漢方×青森県産リンゴ 猫用おやつ 八戸市の食品会社が発売 「定番商品になれば」
ペット用の漢方食材が入った食品の開発や研究を行う合同会社「ペピア」(青森県八戸市、山本達浩代表)は今月、セリ科の薬用作物「センキュウ」や県産リンゴの搾りかすなどを使った猫用のおやつ「にゃんぽう」を発売した。 にゃんぽうは獣医学博士の北里大学・樋口誠一名誉教授が監修して開発。動物の血流改善や皮膚疾患などに効果があるとされるセンキュウ、猫の水分バランスを整える作用があるといわれる成分「ヨクイニン」を含むハトムギ、猫の健康をサポートする抗酸化作用を持つ「プロシアニジン」が入った県産リンゴを原材料に使った。 「130匹の猫で試験し、4割が食べれば商品化できるといわれる中で、6割の猫が食べてくれた」と山本代表。「そのままあげてもいいし、普段与えている餌と混ぜても大丈夫。業界の定番商品になれば」と期待を寄せている。 1包8グラム入り・15包セットでメーカー希望価格3800円(税別)。家を販売する際に「ペットを飼っている人向けにPRできる」として興味を示したハウスメーカー「カワモト工業」(群馬県)のホームページからも購入できる。 同商品の開発は、ものづくり分野の新規事業を後押しする青森銀行の「あおぎんチャレンジプログラム」に採択された。同行は奨励金計150万円をペピア社に贈っている。