「いつも通りの堅実」今季2度目の先発出場となった遠藤航に現地メディアの評価は様々…「ポゼッションで安心できる場面はなし」
現地時間10月30日に行なわれたカラバオ・カップ4回戦で、リバプールはブライトンを3-2で下してベスト8入りを果たしている。 【動画】カラバオカップ4回戦ブライトン対リバプール、ハイライト コディ・ガクポのゴラッソ2発とルイス・ディアスの個人技によるゴールが炸裂した「レッズ」が、「シーガルズ」の反撃を2点に抑えてサウサンプトンとの準々決勝に駒を進めたアメックス・スタジアムでの一戦、日本人選手では遠藤航が先発出場で64分までプレーして持ち前の精力的な働きを披露し、ベンチスタートの三笘薫は75分にピッチに登場して、終了間際のタリク・ランプティのゴールに左からのクロスで関与してみせた。 アルネ・スロット体制となってからは90分間ベンチで過ごす試合が多い遠藤にとっては、9月25日のカラバオ杯3回戦ウェストハム戦以来のスタメン入り(今季2試合目)。中盤の底で、ボールタッチ48回、パス37回(成功31回)、ドリブル2回(成功1回)、空中戦1回(勝利)、タックル4回(成功2回)、ファウル2回、ドリブルで抜かれた回数2というスタッツを記録している(データ専門サイト『WhoScored.com』より)。 スロット監督は試合後、「今季あまり試合に出ていない選手たちのプレーは、本当に良かったと思う。彼らはいつもの我々と同じようなスタイルでプレーし、試合にクオリティーをもたらしてくれた。したがって、今後数週間のラインナップを決めるのがさらに難しくなるだろう」と語った。 現地メディアの遠藤に対する評価や報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で及第点の「6」を背番号3に付与。サッカー専門サイト『90min』は「5」止まりで、寸評では以下のように彼のプレーを振り返っている。 「ブライトンにプレッシャーをかけられたことで、試合を通してポゼッション時に安心できる場面はほとんどなかった。そのため、スロット監督の下で序列が下がっている。後半にレートタックルで警告を受けた」 一方、リバプールの地元メディアでは、日刊紙『ECHO』も「6」とし、「最初の10分は非常に動きが鈍かったが、その後はいつものエネルギッシュなMFとしてのプレーで落ち着きを取り戻した。もっとも、時折不注意なプレーも見られた。(51分に)警告を受け、その後に(トレイ・ナイオニと)交代している」と綴った。 総合メディア『Liverpool World』は、「前半は粘り強くプレーし、ドミニク・ソボスライのビッグチャンスのきっかけを作った」とポジティブに総括し、こちらも採点はチーム4番目タイとなる「6」を与えた。 続いてリバプールのクラブ専門サイトでは、『THIS IS ANFIELD』がやはり採点は「6」で、「ボールを奪い返そうとする姿勢はかなり意欲的だったが、リズムの欠如からか、パスは安全なものや後方へのものが多く、スロット監督はタッチラインで何度も苛立っていた。ガクポを1対1の状況にできるはずのシンプルなパスを、強く出しすぎてチャンスを逃した。また、ライアン・フラーフェンベルフのようなターンを見せるも、その直後のパスは、近くに誰もいないのに相手DFに直接渡ってしまった」と、寸評はネガティブなものとなっている。 対して『LIVERPOOL.COM』は、「いつも通りの堅実なプレー。ポゼッション時のプレーには制限があるが、リバプールの中盤の底でしっかりとした選択肢になっている。果敢にタックルにいったが、一方で創造性やボール扱いのクオリティーはあまり発揮できなかった」と賛辞も交えており、採点はこちらも「6」だった。 ただ同メディアは、この試合で遠藤とMFのコンビを組んだ22歳のタイラー・モートンを高評価する記事の中で、「遠藤はより頑丈で実用的なMFであるものの、スロット監督がこのポジションに求めるボール捌きをこなせるかどうかについては、間違いなく議論の余地がある」とも指摘している。 構成●THE DIGEST編集部
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