特別競輪優勝10回の48歳タイトルホルダー、初の先頭誘導員にネットがザワつく「伏見さんの誘導、タレてきましたね」
今年パリ五輪、メダルに1番近いのはサトミナ
今年はパリ五輪がありますね。日本のナショナルチームは環境が整っていてメダル獲得の期待ができます。どの種目にしても世界選手権、ネイションズカップで結果が出ているので本当に楽しみです! 1番メダルに近いのは佐藤水菜(神奈川)さんでしょうね。太田海也(岡山)君、中野慎詞(岩手)君もチャンスはありそうですが、やはりコンスタントに結果を残しているサトミナがそのパフォーマンスを存分に発揮できればメダルを獲ってくれるでしょう。 2021年には東京五輪が開催されました。1年遅れの開催で代表選手は調整が難しかったでしょうね。ケイリンでは誘導という形で五輪に携わらせてもらいました。競輪はグランプリ、G1への熱量がすごいけど、五輪にはまた違った熱量があるので東京でもう一歩届かなかったメダル獲得を、パリで叶えてほしいですね。 チームスプリトに関しては小原佑太(青森)君から「1、2位チームは抜けているけど、3位は3、4チームがひしめきあっている感じ。なので日本も3人の息がかみ合えば結果は出せる」と聞きました。ナショナルチーム現役の選手の生の声を聞くと頼もしく思えます。自分も先輩として五輪で戦ってきたので親心ではないけど、そういう目で見てしまいます。小原君は自信に満ち溢れていたのでチームスプリトもやってくれそうと思っています。
サングラスはかける派?かけない派?選手の道具へのこだわり
最後にユーザーさんからの質問にお応えします。 ーー自転車、道具へのこだわりがあったら教えてください。 選手はみんなそれぞれ道具には、こだわりがありますね。 僕はフレームでいえば、ずっと「ナガサワ」でした。寸法などどこに比重をおくか個々の考えでフレームを作ります。車輪、ハンドル、ペダルなどはNJSがついてないと使えないので、あまり大きな違いはないです。その中でハンドルは狭いとか広いとか、サドルはしなるか、硬さがあるかとか。 サングラスは、かける人とかけない人がいますね。直射日光を直接見るのは眼球に良くないからサングラスをする派と、サングラスをすると視界がせばまるからかけないという派。かけない人は追い込み勢が多いかな。肉眼のほうがよく見えるからっていう人もいます。僕はかける派です。サングラスをしてずっと練習してきているので直接、目に風が当たると涙目になって見えづらくなってしまうんですよ。サングラスはずっとオークリー製です。ナショナルチーム時代にスポンサー契約していて、その頃からのお付き合いです。使い勝手は一番いい。オークリーもどんどん進化していて、担当者の人から「視点の位置がレンズによって見やすくなる」など説明も受けました。僕には難しくてよくわからなかったですが(笑)。オークリーは常に最先端を行っています、晴れた昼開催は遮光レンズ、悪天候の日やナイターではクリアなレンズと2種類を使い分けています。特に雨の日はサングラスなしだとしぶきが目に入ったりしますからね。 昔、児玉広志(香川)さんが水中ゴーグルをつけてレースしていたことがあったんです。水中ゴーグルで競走していた人は、後にも先にも児玉さんしか知らないです。児玉さんは「雨の日はこれが一番いいんや」と言っていました。確かに、水中ゴーグルなら絶対、水は入ってこないなぁって感動した記憶があります。一流の人にしかわからないこだわりってありますね。 でも、僕は水中眼鏡で走ろうとは全く思いません(笑)。 次走は3月18日から小倉競輪です。今年好スタートを切っているので、しっかり練習していい走りができたらと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。