米司法長官に「反民主」急先鋒ゲーツ氏 国家情報長官はギャバード元下院議員
【ワシントン=大内清】トランプ次期米大統領は13日、次期政権の司法長官にマット・ゲーツ下院議員(42)=フロリダ州選出=を指名すると発表した。ゲーツ氏はトランプ氏を熱烈に信奉する民主党批判の急先鋒。トランプ氏が主張してきた政敵への報復を主導する可能性がある。 【写真】国防長官に起用すると発表されたテレビ司会者のピート・ヘグセス氏 司法長官は連邦捜査局(FBI)を所管し特別検察官の任命権限も持つ。高い政治的中立性が求められるが、忠実なトランプ派のゲーツ氏が実際に就任すればトランプ氏の司法への影響力が強まりそうだ。トランプ氏は選挙戦で、自身が起訴されたことへの報復としてバイデン大統領ら民主党要人を「訴追する」と宣言していた。 ゲーツ氏は未成年者への性的人身売買などの容疑でFBIの捜査対象となったこともあり、人事承認に向けた上院公聴会で追及を受けるのは必至だ。 一方、トランプ氏は同日、情報機関を統括する国家情報長官(DNI)に、ハワイ州選出の元下院議員で民主党から共和党にくら替えしたトゥルシー・ギャバード氏(43)を指名すると発表。対中強硬派のルビオ上院議員(53)=フロリダ州選出=を国務長官に指名することも正式発表した。