【バスケ】川崎ブレイブサンダース逆転CS進出へ チーム内の競争が成長のカギに
今季引退のファジーカス「CS進出が最大の目標」
初年度から昨シーズンまで全てのシーズン(2019-20短縮シーズン除く)で40勝以上を記録し、CS進出を果たしている常勝軍団の川崎。だが、長年チームを支え、今シーズン限りでの引退を発表しているニック・ファジーカスもチームの現状には危機感を抱いているようだ。 「(今シーズンは)いつもとは違った状況です。いつもは地区首位を争ったり、地区首位をどう守り切るかがいつもの川崎です。ただ、今シーズンは色々なアクシデントもあり、現状ではCSには出られない状況です。今はどうにかしてCSに進出することが最大の目標であり、考えるべきことだと思っています。あと何試合で引退、何試合残っているというふうに考えるのではなくて、あとどれくらい勝てばCSに出られるのか、何をすればCSに出られるのかを考えながら日々過ごしています」 年々レベルが上がり、チーム数も増加しているB1でCSに進出するのは簡単なことではない。特に今シーズンは混戦を極めており、現時点で24チーム中14チームが勝率5割以上を記録するなど、例年以上にCS争いも激しくなっている。 とはいえ、CS進出圏内にいる同地区のシーホース三河とは3ゲーム差、ワイルドカード下位の島根スサノオマジックには1ゲーム差と好位置につけている川崎。特に島根とは直接対決でタイブレーカー(同じ勝率になったときに順位が上になる権利)を勝ち取っており、三河とも直接対決を2試合残しているため、まだまだCS進出のチャンスは十分にある。 今まではファジーカスや藤井がチームをけん引する場面が多かったが、今シーズンはロスコ・アレンやトーマス・ウィンブッシュ、野﨑ら新加入選手が活躍を見せ、勝利に貢献する試合も多い。常勝軍団の川崎が、“新陳代謝”によってもう一段階成長することができるか。ファジーカスのラストシーズンを飾るため、川崎がCS進出に全てをかける。
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