『ワンピ』黒ひげ海賊団の思惑とは? 今後の展開を大きく左右しそうな伏線の数々
古代兵器、世界政府さえも手中に収める可能性が!?
漫画『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)では作中にさまざまな敵が登場する。中でも特に存在感があるのは黒ひげ海賊団だろう。黒ひげ海賊団は現在の四皇の1人“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチを筆頭に、元死刑囚などの危険人物で構成された海賊団だ。 【写真】「めっちゃ魅力的」「次はナミ!!」と反響…人気アナの「ONE PIECE」海軍たしぎコスプレ姿 結成後は「ドラム王国」の襲撃、「新世界編」突入後は悪魔の実の能力者を殺して能力を奪う「能力者狩り」など凶行が目立ち、さらに現在は海軍の主戦力ともいえる中将モンキー・D・ガープや、元四皇ビッグ・マムの娘シャーロット・プリンを捕虜にしている。そんな黒ひげ海賊団には、どのような思惑があるのだろうか。 (※以下、作品の内容に関するネタバレを含む記述があります) そもそも黒ひげ海賊団の最終目標は「世界を獲る」ことだ。そのために「他人に化ける」「島と同化する」といった戦闘や戦略に役立つ能力者のカタリーナ・デボンやアバロ・ピサロ、元インペルダウン看守長のシリュウ、元海軍大将のクザンなど政府側の実力者だった人物を仲間に引き入れている。 しかし、世界を獲るためには、戦闘での実力だけでなく世界を滅ぼすほどの兵器も必要と黒ひげは考えたのだろう。そのため古代兵器「ポセイドン」と「プルトン」にも興味を示している。現にコミックス109巻1108話では、一時的に麦わらの一味とともに行動した海賊カリブーが、黒ひげ海賊団のヴァン・オーガーに古代兵器の情報を提供しようとしていた。 カリブーは黒ひげへの憧れを口にしていることからも、今後、情報が漏れる可能性は高く、ポセイドンである人魚姫のしらほしや、プルトンを保有する「ワノ国」は黒ひげ海賊団に狙われる可能性が十分に高いと推測できる。 さらに、黒ひげ海賊団の行く末を考える場合、国家組織「世界政府」と世界政府の打倒を試みる「革命軍」の関係性も知る必要がある。まず黒ひげは107巻1080話にて「黒ひげ海賊団が支配する『海賊島ハチノス』を世界政府所属の国にする」といった野望を口にしているため、今後世界政府と手を組む可能性が考えられる。 また、『週刊少年ジャンプ』(以下、『ジャンプ』)2024年42号掲載の1126話では、世界貴族である天竜人が住む「聖地マリージョア」に対し、革命軍が“兵糧攻めを行う”という情報を得た黒ひげ海賊団のラフィットがティーチに報告する様子が描かれた。ティーチは「“準備”を整えろ」と指示しているため、おそらく世界貴族から信頼を得るために革命軍を妨害する動きをするのではないだろうか。 どうして黒ひげ海賊団が世界政府と手を組もうとしているのか考えると、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を優位な状態で手に入れたいからだろう。『ジャンプ』2024年34号1121話ではDr.ベガパンクの配信によって「(ワンピースを)手に入れた者に世界の命運が委ねられる」といった情報が世界中に知れ渡ったため、ワンピースは今や海賊だけでなく政府や海軍からも狙われている。黒ひげは世界政府の危機を救って彼らに恩を売り、よりワンピースを手に入れやすくしようと考えているのかもしれない。 また、ワンピースに近づくためには「ロード歴史の本文(ロードポーネグリフ)」を読み解く必要がある。黒ひげ海賊団は解読の可能性を秘めた「三つ目族」に目をつけ、その血筋を引くプリンを誘拐。しかし、血縁者で構成されるビッグ・マム海賊団が、囚われたプリンを見過ごす可能性は低い。現在ビッグ・マムは生死不明であるものの、残党がプリンを追っていたら、新たな抗争の火種にもなりかねないだろう。 こういった状況を踏まえると、ティーチは野望に向けて虎視眈々と計画を進めていることが分かる。黒ひげ海賊団はどういった結末を迎えるのか、今後も目が離せそうにない。
カキMONO.1