「ライカMプロトタイプ」が204万ユーロで落札…第45回「Leitz Photographica Auction」が開催
ライカカメラジャパンは12月3日(火)、第45回「Leitz Photographica Auction」のレポートを発表した。 【この記事に関する別の画像を見る】 今回の目玉アイテムと位置付けられていたのは、M型カメラ最初期のプロトタイプのひとつ「Leica M prototype」。1948年から1949年にかけて、すべてのパーツが手作業による削り出しで製造。同オークションに出品されたアイテムの中でもトップクラスの希少性という。事前では60万~70万ユーロでの落札が予想されていたが、最終的に204万ユーロ(手数料を含む。以下同)で落札された。 M型カメラ開発後期に、ライカの技術者によって製造されたカメラのシャーシ(ボディ)を10点セットにした「Leica IV to M series Collection of Prototypes」は、事前の予想で30万~34万ユーロだったところ、43万2,000ユーロで落札された。1936年製造の「ライカIII」改良機~1953年製造のアルミニウム製「ライカM」ボディまで、17年にわたる開発の過程を見て取れるという。 1960年に製造された「Leica M2 grey paint」は、同年にドイツ・ヴィースバーデンに駐留していた在欧アメリカ空軍へ支給されたわずか20台中の1台。予想落札価格が50万~60万ユーロのところ、90万ユーロで落札された。 ライカMシステム誕生40周年を記念した特別限定モデル「ライカM6J」(1994年)はチャリティーアイテムとして登場。沈胴式のレンズ「Elmar2.8/50mm」とセットで出品された。落札価格は9,000ユーロだった。 第46回目となる次回のオークションは、ドイツ・ウェッツラーのライツ・パークで、1925年に登場した「ライカI」の100周年記念イベントと並行して開催される予定。日程は2025年6月26日(木)。
デジカメ Watch,本誌:宮本義朗