【プレビュー】リーグ再開後、勝ちなしの首位町田と負けなしの17位磐田が激突!因縁の昇格組対決を制すのは | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月16日から17日にかけて第27節が開催。町田GIONスタジアムでは、FC町田ゼルビアとジュビロ磐田の一戦が行われる。 ●【動画】北海道コンサドーレ札幌×サガン鳥栖|ハイライト
昇格組同士の町田と磐田。首位争いを繰り広げている町田と残留争いを強いられている磐田とここまでの歩みは対照的だが、再開後は、無敗を維持する磐田と勝ちなしの町田という状況で今節の対決を迎えることとなった。 町田は首位こそキープしているが、3試合勝ちなしと足踏みが続いている。湘南ベルマーレと対決した前節は、前半にペースを握ってチャンスを作ったものの、無得点で折り返すと、後半立ち上がりに中央を破られて失点。このビハインドを最後まで覆すことはできず、2試合続けて無得点という悔しい結果に終わり、リーグ再開後はゴールを奪えていない。 そういった現状を踏まえても、やはり欲しいのは先制点だろう。リーグ戦では14試合で先制し、13試合とほぼ高確率で勝ち切ってきた”先行逃げ切り”のゲーム運びには自信を持っている。ただ直近10試合で、5度先行を許しており、スコアレスドローに終わった3試合を含めると、なかなか先行できないゲームが続いている。自分たちが優位に立てる展開へ持ち込めるかは、磐田戦のポイントになりそうだ。 そういった状況を打破する意味でも期待したいのは、新戦力のMF相馬勇紀だ。湘南戦でも前半に数多くのチャンスに絡んだアタッカーは、鋭いカットインから放った強烈なシュートがバーに阻まれ、FWオ・セフンの取り消された幻のゴールも高精度なラストパスで演出するなど攻撃面で存在感を見せていた。それだけに次は、ゴールやアシストといった目に見える結果で期待に応えたいところだ。 アウェイに乗り込む磐田は、中断前に湘南や京都サンガF.C.といった勝ち点が近い相手との直接対決を落として降格圏で中断期間に入ったが、再開後はここまで1勝1分けと無敗。鹿島アントラーズと対戦した前節は、FWジャーメイン良とマテウス・ペイショットという二人のストライカーが不在の中、新システムの[4-1-4-1]のプランが功を奏してリーグ戦では6試合ぶりの白星を飾っている。 特に鹿島戦では、途中出場のMF山田大記と古川陽介という途中交代の二人がゴールを奪い、切り札たちが試合の流れを変えて逆転勝ちへと導いた。また今夏にセレッソ大阪から加入したMFジョルディ・クルークスとFW渡邉りょう、さらにイスラエル人DFハッサン・ヒルといった新戦力たちも存在感を見せており、新戦力も噛み合い始めている。次は、誰が勝利に導くヒーローに名乗りを上げるかという注目だ。 今節もペイショットは出場停止が続くが、ジャーメイン良は出場停止明けで復帰する。町田との前回対戦では2得点に絡み、町田撃破の立役者となったサックスブルーのエースが帰ってくるのは心強い。今季、自身初のJ1得点王争いでトップにFW立つレオ・セアラに1点差と迫っているストライカーが今節もエースという名に相応しい活躍を見せてくれるか。やはり彼にかかる期待が大きいのは間違いない。 昨季は町田が1勝1分けと勝ち越したが、今季一度目の対決では磐田がリベンジを果たした。J2で戦った昨季から激しいバトルを繰り広げてきた。次はどちらが勝者となるか。そんな因縁の一戦は17日、18時に幕を開ける。