国民・玉木代表 年収の壁引き上げ幅178万円へ強いこだわり「今から落としどころを考えて交渉できない」
国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が10日、テレビ朝日系「有働タイムズ」(日曜後8・56)に生出演し、年収103万円の壁の引き上げ幅について述べた。 10月の衆院選で、28議席獲得と躍進した国民。玉木氏は、年収の控除を超える額に課税され、税制上の扶養からも外れるボーダーライン「103万円の壁」を、178万円まで引き上げることを訴えている。賛成しなければ、自公の進める法案可決に賛成しない方針で、一躍キャスティングボートを握る存在となった。11日にも石破茂首相と会談し、実現を訴えていく方針を示している。 178万円という引き上げ額について、自民党の宮沢洋一税調会長は6日、「178万の引き上げ幅にこだわっていないと理解している」と牽制した。一方の玉木氏は「譲るつもりはまったくありません」としている。 MCのフリーアナウンサー有働由美子からは「どのへんが落としどころ、これよりは下げないというのは」と問われた玉木氏は「今から落としどころを考えて交渉できません」と答え、「哲学というか、考え方が必要だと思う」と指摘した。 178万円という引き上げ幅には、意味があるという。「闇雲に178万と言っているのではなくて、103万の基準が決まったのが1995年で、今から29年前。その時の最低賃金が、上がったと言っているけど、660円台。29年間で1・73倍になっているので、その高さも1・73倍。103万円×1・73倍で178万円」と説明した。