寄せ植えの"美"は細部から 上田広樹さんのこだわりに学ぶ〈器選びの秘けつとは?〉
『趣味の園芸』2023年12月号の「2つのメソッドで美しく! 冬の寄せ植えデザイン帖」では、年間1000鉢近くの寄せ植えをつくるという園芸家の上田広樹さんが、初めてでもできる素敵な寄せ植えづくりのコツを教えてくれました。こぼれ話では、上田さんが細部までこだわってストイックにつくりあげた冬の寄せ植えを、さらに紹介します! 前編では、上田さんの作品から器選びの秘けつを探ります。 パンジー、ビオラを使ったみんなの寄せ植え写真
引き立たせたい花の色みと合わせる
編集部(以下、編):お店の棚や、インスタグラムを見ていると、本当にすごい数の寄せ植えを作成していますね。「年間1000鉢近く」というのも納得です! 上田広樹(以下、上):秋冬は一日に10鉢以上つくる日もありますよ。 編:10鉢以上!それだけつくっているなら、ステキな寄せ植えがまだまだあるはず......。ぜひ見せてください! 上:わかりました。まずはこちら。
【使用した植物】 ・ビオラ 「ROKA Hearts」(2株) ・トリフォリウム 'イエローリボン'のオーレア(1株。左奥から中央) ・ヘリクリサム 'ライムミニ'(1株) ・'プリンセス・クローバー レオノア'(1株) ・アリッサム 'レモン'(1株)
上:主役のビオラは、さまざまな色のあるシリーズ「ROKA Hearts」の中から、白にほんのりクリーム色が入った花を選びました。主役と調和させつつ、引き立たせることができるように、アリッサムの花色も、ほかのリーフも黄色っぽいものを合わせています。 鉢は白のブリキ製です。ビオラの花色がすっきりとした白なので、清潔感のある白い鉢を選びました。ロゴもポイントです。書体の雰囲気も手伝って、全体にポップな印象になっていると思います。 編:なるほど、ロゴのデザインでも印象が変わるのですね!
質感も大事な要素
上:続いてはこちら。
【使用した植物】 ・ビオラ 「エスカノール」(2株) ・ルメックス 'ブラッディドッグ'(1株。赤い葉脈のリーフ) ・ヒューケラ 'メルティングファイヤー'(1株) ・クローバー 'ハートブレーカー'(1株)