【ベトナム】30年に林産物輸出250億ドル、基本計画承認
ベトナムのファム・ミン・チン首相はこのほど、「2030年までの国家林業基本計画および50年までの展望」を承認した。持続可能な森林資源の利用を目指すとともに、組織・個人が平等に幅広く林業に携わり、経済・社会発展や環境保護に寄与することなどを目標に掲げた。26日付ダウトゥ電子版が報じた。 基本計画によると、全国の森林被覆率は42~43%を維持する。林業産出額の年平均増加率は5~5.5%とし、木工品と林産物の輸出額は25年に200億米ドル(約2兆9,000億円)、30年に250億米ドルを目指す。国内出荷額は25年に50億米ドル、30年に60億米ドルを目指す。人工林からの単位面積当たり収入は25年に20年の1.5倍、30年に2倍に増やす。 植林面積の目標は21~25年が118万ヘクタール(年平均23.6万ヘクタール)で、うち新規植林が18万ヘクタール(年平均3.6万ヘクタール)。26~30年が129万ヘクタール(年平均25.8万ヘクタール)で、うち新規植林が9万ヘクタール(年平均1.8万ヘクタール)に設定された。 製材品・木工品の国際取引センターを国内1カ所に設立することも目標とされた。30年までの基本計画の実行に必要な資金は217兆3,050億ドン(約87億米ドル)と見積もられている。