スシローが蘇州で第1号店オープンへ 24日に華東地域へ初進出 中国で積極出店続ける
【北京=三塚聖平】日本の回転ずし大手「スシロー」は中国東部、江蘇省蘇州市での第1号店を24日にオープンし、中国経済を牽引している華東地域に初進出する。中国本土で47店舗目になるといい、積極的な出店を続けている。 新店舗は、蘇州工業園区の大型複合商業施設に開く。個室を設けたほか、大型ディスプレーにすしが流れる様子を再現し、画面に触れることで注文が可能な「デジロー」も導入した。 スシローの運営会社フード&ライフカンパニーズの広報課は、上海市など華東地域各地における出店計画は「現時点で決まっていることはない」としつつ、来店客の反応をみながら「今後の展開について検討していきたい」と回答した。 スシローは、2021年に南部の広東省広州市に中国本土での1号店を開いた。広東省各地や、内陸部の四川省成都市や重慶市などに出店。今年には北京市と天津市に出店して華北地域にも進出した。 中国では不動産不況を背景とした消費不振が続いているが、割安感のある回転ずしは都市部で人気となっている。日本の回転ずし大手では、「くら寿司」や「はま寿司」も中国で出店を進めている。