泉房穂氏が疑問 石丸伸二市長の都知事選出馬に「1期目の途中で投げ出す…」「10年は必要」
前明石市長で弁護士の泉房穂氏(60)が20日、X(旧ツイッター)を更新し、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬を表明した広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)のスタンスに疑問を呈した。 【写真】安芸高田市の石丸伸二市長 泉氏は、1期目で次期市長選不出馬と都知事選出馬を表明した石丸市長に対し「東京都知事は、都民と東京のためにベストを尽くす立場であって、地方のための立候補は違うと思う。明石市長として3期12年間、明石市民と明石のために全身全霊を捧げてきた者としては、1期目の途中で投げ出すことも疑問だ」とコメント。「安芸高田市の市民は納得しているのだろうか」とつづった。 フォロワーから、議員の任期途中での転身について聞かれると「『市議から県議へ、県議から国政へと、一期目の任期途中で挑戦する事をどう考えるのかお聞きしたい』とのお尋ねですが、議員は合議体のメンバーの1人ですが、首長は任期中、1人でその自治体と市民に責任を負う立場です。議員の転身はイエスですが、首長の投げ出しはノーというのが、私のスタンスです」と主張。自身の首長時代を振り返り「明石市長の3期12年間のうち、最初の数年は“種まき”の時期。その後、“花”が咲き始め、“実”がなったのは最後の段階だ。そして『明石の街は、私がいなくても、もう大丈夫』との思いで、市長を退任した。私が尊敬する先輩市長らも10年は必要と口を揃えて言っていた。私も同感だ」と意見を記した。 石丸市長は17日の会見で都知事選出馬を表明。「大前提ですが、安芸高田市長をまだまだ続けたかったという思いは、先日の市の臨時会見でお伝えした通りです」とした上で「ただ、それでも優先してやらないといけないことがある。それが、このたびの選挙です。選挙への挑戦です」と述べた。また「(市政は)もういいから次に行くなんて、軽々しい話ではないんです」とくぎをさした上で、日本の人口減で多くの自治体が消滅危機にあることを指摘して「いちばん大きな力を持っている東京都、ここを動かす必要がある」と訴えた。