普段使いから緊急時までマルチに活躍する傑作調理ギア【わが家の最新エマージェンシーギア選び】
災害時、不安な環境下でありがたいのが温かい食事だ。とはいえ、備え付けのガスコンロやIHが使えない場合もあるので、焚き火やカセットボンベなど別の熱源・調理器具を用意しておくのが有効だ。 【使用感を画像でチェックする】 缶詰や乾パンなどそれだけで食べられる非常食も大事だが、被災時にはスープなどの温かいメニューがあると嬉しい。そのためには、電気や都市ガスなどインフラに頼らないスタンドアロンな調理器具を用意しておくのが大切だ。例えば、新聞紙だけで炊きたてのお米が食べられるタイガー魔法瓶の「魔法のかまどごはん」は最たるモノのひとつ。プロジェクトリーダーの村田勝則さんは次のように話す。 「魔法のかまどごはんは、『いつものごはんが、もしものごはんになる』という、備えあれば憂いなしを体現した商品です。アウトドアではもちろんのことですが、もしもの時、電気やガスが使えない状態であっても、温かくて美味しいごはんを食べてもらいたい、と思っています」 炊飯器を手掛ける同社だからこそ、その美味しさにもこだわった。本物のかまどで炊いたごはんを目指し、約1年半に及ぶ開発期間で試作品は70台を超えたという。その結果、お米の味と香りが引き立った理想の炊きあがりを実現した。 ここでは、ほかにもカセットコンロやアウトドアメーカーのギアも紹介する。これらを普段のレジャーで使いつつ、実際に調理を楽しみながら、もしもに備えてみてはいかがだろう。
■新聞紙一部だけで美味しいご飯が炊きあがる!
タイガー魔法瓶 「魔法のかまどごはん KMD-A100」(実勢価格:1万9800円) 【本物のかまどと同じように、上部のなべ肌を露出させて温度差を作り出し、かまど内に対流が起きて甘みとハリのある美味しいごはんが炊きあがります(タイガー魔法瓶/村田さん)】 電気やガスを使わずに、新聞紙1部(3合なら36ページ)さえあれば簡単にご飯が炊けるという、名前のとおり「魔法」のような製品。災害時だけでなくキャンプでの使用もオススメだ。収納時は高さ約18cmに収まり、コンパクトに収納可能。白米は1合から5合、炊込みなら3合まで炊ける。