DAIGO『ニセコイ』のクロードに!役作りの裏側
ミュージシャン、俳優としてさまざまな作品や番組で親しまれるDAIGOだが、少年時代から周囲を楽しませるエンタメ精神の塊だったとか。今月21日から公開される映画「ニセコイ」でも、そのサービス精神旺盛な気質が存分に生かされているようだ。同作はSexy Zoneの中島健人、中条あやみのW主演で、「週刊少年ジャンプ」で2011年から16年まで連載され、単行本はシリーズ累計1200万部を記録した漫画家・古味直志氏のコミックが原作。DAIGOは、ギャング組織「ビーハイブ」の幹部で千棘(中条)のボディーガードを務めるクロードを演じる。
こだわりのキャラ作り「クロードまっとうできそう」
極道一家「集英組」の一人息子、一条楽(中島)と、ギャング組織「ビーハイブ」の一人娘、千棘(中条)は性格が真逆で相性最悪。そんな2人が互いの組織の抗争を鎮火させるために“偽物の恋人=ニセコイ”を強制的に演じさせられることから始まる、ハイテンションラブコメディー。DAIGOの他にも「斉藤さん2」に出演した池間夏海、king & Princeの岸優太、元AKB48の島崎遥香といったフレッシュなキャストが顔を揃える。 「原作が歴史的な人気コミックであることにはプレッシャーは感じなかったのですが、クロードという役はまず見た目がすごく大事だなって。そこをどの辺まで作り上げられるのかなという部分が、自分の中では一番気にかかっていたことでありプレッシャーになっていました」 どこまでキャラ作りをしっかりできるか、こだわったという。衣装合わせの際に、髪型、ピンクのスーツを自分用に作ってもらうにつれて、徐々に手ごたえを感じてきた。 「メガネをかけたときに、クロードとしてしっかりまっとうできそうだなって、そういう感覚が芽生えたというか」 自他ともに認める“クロード感”を、現場にいる全員と共有できた感覚だったそうだ。
敵対関係のはずが思わぬ一言で仲良くなって
「マンガと違う点は、おちゃめな部分が多少なくなって、映画のほうがクールな部分が多いというか。ときおりユーモラスなシーンもありつつも、そういう部分では僕自身も原作を読んで、そして映画版のクロードとして、いろいろ考えながらやっていました。監督ともディスカッションしながらやって行ったので、すごく悩むということはなかった気がします」 共演者が若手揃いの現場で、楽しく撮影に臨めたと振り返る。 「僕も気がつけば40歳。若い気でいたんですが、主演のけんてぃー(中島)も(中条)あやみちゃんも若いですし、まるで修学旅行に来ているかのような。そのなかで僕は、引率の先生みたいな。いや、教育実習生かな。そういう感覚で一緒に青春を楽しませてもらった現場でした」 また、対立関係にある一条楽役の中島とは、現場でもあえて敵対視することを心がけたそうだが……。 「やっぱり僕も役者として呼ばれているわけだから、そうしたほうが良いのかなと。劇中でライバル関係という設定の役者同士は、撮影中も距離を置くみたいな話を聞いたことがあったので。ただ、とりあえず最初の挨拶だけはしなきゃいけないから、何か言おうと思って……YO(よろしくお願いします) と言っちゃって。そうしたらけんてぃーもKYO(こちらこそよろしくお願いします)って返してくれて、逆に一気にめちゃくちゃ仲良くなっちゃって」