高嶺のなでしこ、国立代々木競技場 第二体育館ワンマン決定「先があるって当たり前のことじゃないから、すごくうれしい」
10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこが10月6日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で、結成2周年記念のZepp TOUR 2024「瞬きさえ忘れる。」ファイナル公演を開催。2025年2月14日(金)に、東京・国立代々木競技場 第二体育館でワンマンライブを開催することを発表した。 【写真】新曲「アドレナリンゲーム」を披露する高嶺のなでしこ ■満員のZepp DiverCity(TOKYO)は「誇り高きアイドル」で開幕 HoneyWorksがサウンドプロデュースを務める高嶺のなでしこ。9月15日に北海道・Zepp Sapporoで迎えたツアー初日から3週間で5大都市圏5公演を行い、この日のZepp DiverCity(TOKYO)では結成から2年でキャパ2400人を埋めるまで成長した。 スクリーンに映し出された時計が秒を刻み、2周年にちなんで2時を指すとOvertureが流れ「誇り高きアイドル」でライブはスタート。東山恵里沙と松本ももなの歌い出しから会場は凛とした空気に包まれ、思い思いのペンライトが輝き出す。 「決戦スピリット」の冒頭で「盛り上がる準備できてますかー!」と声を上げる籾山ひめりにファンは息の合ったコールで応え、「Break out!」とあおるメンバーに合わせて一緒にジャンプ。「革命の女王」「美しく生きろ」とアッパーな曲が続き、10人は一体感のあるダンスで魅了すると共に、ソロパートでも力強いボーカルを響かせる。 MCでは体調不良から復帰した城月菜央も元気にあいさつ。籾山が「10人で、瞬きさえ忘れるステージを作っていきます!」と意気込み、キュートな楽曲が続く中盤へ。TikTokでキラーチューンとなった「可愛くてごめん」はキャッチーなダンスでかわいさをアピールし、コミカルな王道アイドルソングの「推しの魔法」ではラスサビ前の「言いたいことがあるんだよ! やっぱりたかねこかわいいよ!」をメンバーと観客によるコール&レスポンスで盛り上げる。 「私より好きでいて」でもステージからハッピーオーラを振りまき、「ヒロインは平均以下。」ではステージ上に登場したカメラに向かって、メンバーが思い切りキュートなアピールを見せるなど、ステージからもスクリーンに映る表情からも目が離せない、瞬きもできない時間が続いた。 ■HoneyWorksのカバーや“瞬きなし50秒レスチャレンジ”に挑む ここから選抜メンバーが、HoneyWorksの楽曲カバーを披露。城月、橋本桃呼、東山、星谷美来が「小悪魔だってかまわない!」をフレッシュに歌い、涼海すう、葉月紗蘭、春野莉々、日向端ひな、籾山が都会的なディスコチューン「ラブホイッスル」でクールに踊る。 カバーパートの最後には松本が、赤と青のジャケットにゴールドの縁取りをあしらった新衣装で登場。甘美なポップチューン「死ぬまでダーリン」をあざとく歌い、客席も松本のカラーの薄ピンクに染まっていく。直後のMCで、橋本が「ももな結婚してくれ!」と叫ぶほどの正統派アイドルぶりを見せた。 その後、新衣装で勢ぞろいした10人から、城月がツアータイトルにちなんで“瞬きなし50秒レスチャレンジ”に挑戦。松本も60秒のチャレンジを行い、ファンへの表情や目線でのアピール力を競い合う。 「ここからも瞬きさえ忘れるパフォーマンスを披露しちゃいますよ~!」(橋本)とライブパートに戻ると、「アンチファン」「LOVE ANTHEM」をパワフルに歌い踊り、「LOVE ANTHEM」の大サビでメンバーは「JUMP!」とファンをあおっていく。撮影OKタイムの「モテチェン!」「女の子は強い」は再びキュートな2曲となり、シリアスからキュートまで振り幅の広さを印象付ける。 ここでZeppツアーを振り返り、「福岡や大阪で桃呼が積極的にMCを回してくれていて、『めっちゃ緊張する』って楽屋でも珍しく無口だったのに、本番はバッチリでMCマスターでした」と明かす星谷。“MC番長”ぶりを褒められた橋本は、「こんなにも良いメンバーが集まることって、本当に奇跡だなと思って。こうして活動できていることがすてきだなって感じながら、みんなのことを考えてました」と感激する。 また「みんなでごはんに行くようになって、お洋服を褒められるときのひめりがかわいいんです」(涼海)と、キャプテン・籾山の一面が明かされた。 ■新曲「I'M YOUR IDOL」で本編を締めくくる ライブも後半に入り、「僕は君になれない」「乙女どもよ。」でファンとメンバーの一体感は高まっていく。「月曜日の憂鬱」でもファンからコールの声は衰えず「ラ ラ ラ…」のアウトロをステージと客席が一体になって歌い、「センパイ。」「恋を知った世界」と恋する女の子の青春ソングが続く。 2年前、元「ラストアイドル」のメンバーと、オーディションで選ばれた7人の合計10人で産声を上げた高嶺のなでしこ。籾山は「ファンの皆さまより“たかねこ”の10人の方が多いんじゃないかと思う日もありながら、ライブを続けてきました。その中で絆がどんどん深まっていって、こんなにたくさんの方に応援していただけるグループになって、心からうれしいです。数あるアイドルグループの中から選んでくださって、そして推しにしてくださって、本当にありがとうございます」と感謝。 さらに、「メンバー同士でぶつかり合ってしまう瞬間があったりして、先を考えるのが少し不安だなと思う瞬間が私はありました。でも、スタッフさんやファンの皆さまのおかげでツアーを開催することができて、みんなすごく優しくて、個性が全然違うのに、10人になると1つになるっていうのが“たかねこ”の魅力だなと思っています。武道館(東京・日本武道館)という目標に向けて、この10人で誰1人欠けることなく、目標を達成したいなと思っています。そのためには皆さまの応援が必要ですし、皆さまの声があるから私たちは常に頑張れています。私自身、高嶺のなでしこがすごく大好きですし、もっともっと大きくなっていきたいし、もっともっと大きい夢を10人で見ていきたいしファンの皆さまとかなえていきたいなと思っています」と、噛みしめるように思いを伝える。 その籾山は「この間、橋本さんが良いこと言ってたから、ちょっと不安です」と緊張気味だが、橋本はキャプテンの姿勢に「いいこと言ってるじゃん! ちょっと泣きそうになったよ」と優しく話す。 籾山は、さらに「なんか、つらいなって思う瞬間やうまくいかないことってたくさんあると思うんですけど、そういうときに高嶺のなでしこがそばにいられたらうれしいです。歌詞だったりとか、メンバーの笑顔だったりとか、衣装にときめいてくれたりとか、少しでも皆さまの勇気になっていたら。これからも高嶺のなでしこ、絶対に絶対に大きくなるって約束するので、これからもどんな時もついてきてくださるとうれしいです!」と決意を口に。 そして、東山が「音楽はつらいときや楽しいときなど、どんな時でも私たちの人生に寄り添い、世界を飾ってくれる特別なものです。私たちも音楽を通して誰かの心を灯せるように、世界を明るくできるように。そんな願いが込められた楽曲になっています」と宣言した2ndシングル(12月11日[水]発売)収録の新曲「I'M YOUR IDOL」を披露。 泥くさく歩んできた2年間の思いや、ライブアイドルとしての誇りを象徴する1曲を息の合ったフォーメーションで歌い、メンバー同士の絆を象徴する時間が流れて本編ラストを飾った。 ■新曲とサプライズ発表で興奮のフィナーレ アンコールに応えて再びステージに姿を見せた10人は、黒をベースにした衣装にチェンジ。ショートパンツやブーツで新しい印象を見せつつ、2ndシングル収録の新曲「アドレナリンゲーム」をパフォーマンスする。 アニメ「逃走中 グレートミッション」(毎週日曜朝9:00-9:30ほか、フジテレビ系)の10月クール新エンディングテーマとしてこの日初オンエアもされた疾走感あるロックで、初披露ながら「揺らせ! 高嶺のなでしこ!」のあおりでファンと一体になって盛り上がる。 新しい衣装に「今まで制服風の衣装が多かったんですが、今回は大人っぽい衣装で、脚がチラ見するんです。セクシーで」(松本)と照れ気味のメンバーに、ここでサプライズで新情報が伝えられる。2025年2月14日(金)に、国立代々木競技場 第二体育館でのライブ開催が決定。高嶺のなでしこ最大規模のワンマンライブの発表に、ファンからは「おめでとう!」と歓声が上がる。 目頭を熱くする籾山は、「先があるって当たり前のことじゃないから、すごくうれしくて。10人で活動できるのって楽しくて、ちょっと過酷なスケジュールのときもあったけど、ファンの皆さまがいつも支えてくれて、みんなで楽しい時間を過ごしてるなって思います。大きいステージに立たせていただける機会を作っていただけて、本当にうれしいです。ありがとうございます」と率直な気持ちを明かす。 最後は、10人で「ファンサ」「初恋のひと。」を歌唱。ファンもこの日最大級の声量のコールで応え、新曲披露に新ライブ決定と喜びが続いた興奮を分かち合った。 10月にはファンクラブ限定イベントや主催対バンイベントがあり、11月8日(金)は神奈川・KT Zepp YokohamaでZeppツアー後夜祭を開催。そして、12月11日(水)に2ndシングルがリリースされ、2025年2月の東京・国立代々木競技場 第二体育館ライブと、着実にステップアップしていく高嶺のなでしこ。「瞬きさえ忘れる」の言葉どおり、3年目もファンを一瞬たりとも放さないという意志をパフォーマンスで見せたツアーファイナルとなった。 ■高嶺のなでしこ 2周年記念 Zepp TOUR 2024「瞬きさえ忘れる。」 ◇10月6日(日)◇東京・Zepp DiverCity(TOKYO) <セットリスト> M01.誇り高きアイドル M02.決戦スピリット M03.革命の女王 M04.美しく生きろ M05.可愛くてごめん M06.推しの魔法 M07.私より好きでいて M08.ヒロインは平均以下。 M09.小悪魔だってかまわない! M10.ラブホイッスル M11.死ぬまでダーリン M12.アンチファン M13.LOVE ANTHEM M14.モテチェン! M15.女の子は強い M16.僕は君になれない M17.乙女どもよ。 M18.月曜日の憂鬱 M19.センパイ。 M20.恋を知った世界 M21.I'M YOUR IDOL EN1.アドレナリンゲーム EN2.ファンサ EN3.初恋のひと。