サマソニで初来日! 南アフリカ出身の新星タイラ(Tyla)って何者?
2024年に発表されたデビューアルバム『TYLA』は、シームレスに心地良いサウンドが魅力。辛口批評メディア「Pitchfork」にて10点中8点を授けられるなど、今年有数の高評価作品となっている。
ポップシーンで新鮮さを発揮したアフリカ流ダンス
ポップな魅力を持つタイラが、自身のクリエーションでもっともアフリカ的と誇っているのが、ダンス。「Water」のTikTokバズも、米国中心のポップシーンにおいて振りつけが珍しく新鮮だったことが大きいと考察している。
「Water」ダンスの影響源は、首都プレトリア発祥のバカルディ。ヒップを震わせて腰をくねらせ足首をひねる動きが特徴で、欧米だと「トゥワークとベリーダンスのミックスのよう」とも表現されている。「Water」版はセクシーさが強調されたもので、曲にちなんで自分に水をかけるふりつけが加えられている。
南アフリカ流ダンスは、ビヨンセやリアーナがとりいれたことで、流行のきざしを見せていた。母国人のタイラが国際スターとなった今、人気が加速するはず。
クールだけど気取らない。トレードマークのY2Kファッション
ファッションアイコンとしても脚光を浴びているタイラ。Y2Kパーティー文化の象徴になっている彼女は、みずからのスタイルをこのように定義づけている:自然体、フレッシュ、島系、汗ばむ感じ、セクシー、クールだけど気取らない、完璧すぎない、やぶれた生地、アシンメトリー、カラフル。
ダンサーとしてこだわっているのが、着やすさ。「Water」ダンスチャレンジについても、ヒップを動かせなくなるタイトなボトムスはご法度と指南した。ジーンズを履く場合、ボタンをはずしたショートパンツなら余裕ができるとのこと。
カーペットでは、前述の「バルマン(BALMAIN)」の砂ドレス、グラミー賞プレパーティーでの「エリア(AREA)」の骨ドレスなど、挑戦的なスタイルで存在感を発揮している。母国・南アフリカのお気に入りブランドは、「テベ マググ(THEBE MAGUGU)」と「RICH MNISI」。