「頼りになる」仙台の『桜ヶ丘駐在所』県警が廃止方針で住民困惑 統廃合の背景に“交番で起きた警察官刺殺事件”も
東北放送
宮城県警では、警察官の勤務態勢の見直しや建物の老朽化などを理由に県内の交番や駐在所の統廃合を進めています。仙台市にある桜ケ丘駐在所もその一つで今後、廃止する方針が示されていますが、地域住民からは存続を求める声が上がっています。 【写真を見る】「頼りになる」仙台の『桜ヶ丘駐在所』県警が廃止方針で住民困惑 統廃合の背景に“交番で起きた警察官刺殺事件”も ■地域の駐在所、突然の閉鎖方針 仙台市青葉区の桜ケ丘地区。小中学校や宮城学院女子大学などもある文教地区で、住宅が建ち並び、学生など1人暮らしの若者も少なくありません。 桜ケ丘学区連合町内会 折原久治会長: 「駐在所はこの交差点の角にあります」 桜ケ丘地区の治安維持を担っているのが桜ケ丘駐在所です。地区の町内会長を務める折原久治さんは、駐在所は「頼りになる存在」だと話します。 桜ケ丘学区連合町内会 折原久治会長: 「(桜ケ丘地区の)安全安心に体を張って貢献してもらっている」 桜ヶ丘駐在所では、警察官2人が平日の午前8時半から午後5時まで勤務しています。管轄は周辺およそ1キロ平方メートル、9700人が暮らしていて地元に密着し治安維持に努めています。 こうしたなか県警は去年9月、住民に対し桜ケ丘駐在所を廃止し、およそ2キロ離れた荒巻交番と統合する方針を伝えました。 ■住民「なくなると非常に困る」 町内会は、地元住民およそ4800人分の反対署名と存続を求める嘆願書を去年12月に県警に提出、11月14日には請願書も提出しました。 桜ケ丘学区連合町内会 折原久治会長: 「一緒に協力しながら我々の防犯協会などと連携を取りながら今まで(桜ヶ丘地区を)守ってきた。それがなくなってしまうと非常に困る」 桜ケ丘地区に駐在所が設置されたのは、1986年4月。宮城学院女子大学の移転や団地の造成に伴い、事件や事故が増加したことを受け、新たな治安維持の拠点として整備されました。 地域の安全を守ってきた駐在所。周辺では最近、空き巣被害なども発生していて、住民からは、廃止の方針に不安の声が聞かれました。 住民: 「ずっとあったものなので、実感がわかなかった。あったほうが安心だなと思う、小学校や中学校が近くにあるので」 「なくなるのはちょっと不安。近くにお巡りさんがいるのは安心感があるので、お年寄りが多いので、何かあればすぐに行ってくれる」
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