稼働率や成熟度をふまえるとシティが一歩リードしている
アーセナル:8 リヴァプール:4 マンチェスター・シティ:2
今シーズン、40試合以上に出場した選手数だ。アーセナルはデクラン・ライス、ベン・ホワイト、カイ・ハヴァーツが45試合、ウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイスが44試合、マルティン・ウーデゴーアとブカヨ・サカは42試合、スーパーサブ的な起用もあるとはいえ、レアンドロ・トロサールも40試合を記録している
シティと相対したコミュニティシールドからバイエルンとのチャンピオンズリーグ準々決勝第二戦まで、アーセナルは46試合を闘ってきた。ライス、ホワイト、ハヴァーツの稼働率は97・83%に達し、サリバとG・マガリャンイスは95・65%を、ウーデゴーアとサカも91・30%に及んでいる。コンディションに影響を及ぼすデータ、といって差し支えない。
とくに運動量を擁し、筋肉に負荷がかかるポジションのライス、ハヴァーツ、ホワイトに関しては、首脳陣とメディカルスタッフが気を遣う必要がある。肉体は疲れ、バイエルンに敗れてCLから姿を消したため、モチベーションが低下しているかもしれない。
したがって今週末のウォルヴァーハンプトン戦(アウェー)は、彼ら3選手を先発から外すプランを考えられる。
また、先週末のアストンヴィラ戦に続き、バイエルン戦も後半になるとパフォーマンスが減退した。疲労によるものではないだろうか。
ミケル・アルテタ監督は、「選手一人ひとりに寄り添い、サポートし、愛情を注いでいく」と語ったが、今シーズンのウルヴズが本拠モリヌーでチェルシー、トッテナム、そしてシティに勝利を収めた曲者であることだけは肝に銘じておくべきだ。
それにしても、シティのデータには恐れ入った。全48試合で40試合出場した選手は41試合のフィル・フォーデンと40試合のルベン・ディアスだけだ。アーリング・ハーランドは負傷の影響で38試合に留まり、繊細なセンスと卓越した状況判断、さらにタフネスも兼備するロドリもまだ39試合だ。彼らの稼働率は90%を超えていない。