ワンチャンスをものにしたシナーがシェルトンを退け準々決勝へ [ロレックス上海マスターズ/テニス]
ワンチャンスをものにしたシナーがシェルトンを退け準々決勝へ [ロレックス上海マスターズ/テニス]
ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月2~13日/賞金総額1029万8535ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第14シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-4 7-6(1)で振りきり8強入りを決めた。 ~ロレックス上海マスターズで8強入りを決めた世界ナンバーワンのシナー選手~ 試合を通して直面した7度のブレークポイントをすべてセーブしたシナーは第9ゲームで唯一掴んだチャンスをものにして第1セットを先取し、第2セットのタイブレーク0-1から最後の7ポイントを連取して1時間28分で試合を締めくくった。 シェルトンは両者の初対決だった1年前の同大会4回戦で2-6 6-3 7-6(5)で勝っていたが、それ以降はシナーの4連勝となった。 「非常に厳しい試合だった。彼(シェルトン)が第1セットでセカンドサーブを打ったのは(22回中)1回だけだった。僕は少し待とうとした。もちろん彼に対してはセカンドサーブであってもリターンするのはかなり難しいけどね」とシナーは試合を振り返った。 「でもポジティブな面に目を向ければ、試合の終わり方はよかった。よりアグレッシブにプレーし続けようと心掛け、実際にそうすることができた。これが次のラウンドに向けて自信になるよう願っている」 シナーは次のラウンドで、第10シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-6(3) 6-3で破って勝ち上がった第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。 そのほかの試合では第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第7シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第30シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ)、19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)、ダビド・ゴファン(ベルギー)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。 マハーチュが第11シードのトミー・ポール(アメリカ)とのシード対決を3-6 6-4 6-3で制したほか、メンシクが第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-3 3-6 6-4で競り勝ち、ゴファンは第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 7-5で倒してそれぞれシードダウンを演じた。 準々決勝ではアルカラスがマハーチュと、ジョコビッチがメンシクと、フリッツはゴファンと顔を合わせる。
テニスマガジン編集部
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