24年後半の日本株、ストラテジストは上昇鈍化読む-資金は競合市場へ
海外勢が日本株を5週連続で売り越し、1年3カ月ぶり長さ
ラッセル・インベストメント・グループのストラテジスト、アレクサンダー・カーズリー氏は「日本は中国に後れを取るかもしれないが、アジア全体としては健闘するだろう」と予想。市場の評価は妥当で、「中国株は日本や世界の株式よりも著しく割安」との認識を示した。
とはいえ、ブラックロックなどは日本株のウエートを引き続き高めに維持するなど、日本株に対し前向きな海外勢も依然として多い。6月にBofAが行ったファンドマネジャー調査では、日本株が引き続きアジア地域で人気の高い市場だった。MSCIジャパン指数の12カ月先の予想1株利益成長率は16%と、MSCIワールド指数の8.5%を上回る。
日本株の活気失われつつある、選好度1位は維持-BofAアジア調査
JPモルガン・チェースのアジア投資ストラテジスト、アレンサンダー・ウルフ氏は「既に経済成長率を上回る業績を上げている日本企業の収益はさらに改善し、先進国をけん引する形で今年度は約11-13%の伸びが見込まれる」とリポートで分析している。
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Aya Wagatsuma