長野県塩尻市の吉田小 文科相表彰受ける 読書活動優秀実践校
長野県塩尻市の吉田小学校は本年度、学校全体で学校図書館を活用し積極的に読書活動を進めた「子供の読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受けた。小柳津由紀校長と学校司書の山下奈巳さん(48)が4日、市役所を訪ね、百瀬敬市長と赤羽高志教育長に報告した。 文科相表彰は全国で、学校関係では129校が受けた。 吉田小は県内の学校では唯一の表彰となった。読み聞かせやテーマを決めて本を紹介する「ブックトーク」、書評合戦のビブリオバトルなど多彩な読書活動を年間650回以上実施している。 令和2年度からは読書旬間(週間)を年2回に増やし、工夫を凝らした企画を展開。朝には図書館の開館を並んで待つ児童がいて、各クラスが週1回は利用する。児童1人当たりの年間貸出冊数は昨年度末で112.8冊と全国平均の2倍以上だという。過去5年間の平均でも約91冊と高水準を保つ。 塩尻では、学校司書を市立図書館が採用し、相互連携に強みがある。百瀬市長は取り組みをたたえ「受賞を機に、より一層子供に本に触れてもらう機会を作っていければ」と激励した。同校を担当して6年目の山下司書は「本との出合いを大事に経験を増やすようにしている。読書が子供たちに寄り添えるよう、子供と本をつなぐ活動をしていきたい」と話した。
市民タイムス