境内でディスコ、踊りや歌 富山の奥田神社、“小さなDJ”にノリノリ
音楽イベント「神社DEディスコ」が31日、富山市奥田本町の奥田神社で開かれ、地域住民がノリのいい曲に合わせて踊ったり歌ったりして交流を楽しんだ。子ども向けにDJプレイのワークショップもあり、“小さなDJ”たちが機材を操って会場を盛り上げた。 コロナ禍で中止や規模縮小が続いた奥田神社の納涼祭を盛り上げたいと、入善町出身のDJタテヅカ2000さん(51)と妻で富山市出身のタテヅカナギサさん(35)、同神社の二宮啓宮司(68)が企画した。台風10号の接近を受け、この日予定していた納涼祭は中止したが、DJイベントには大勢の家族連れらが集まった。 拝殿前にパソコンやスピーカーなどを置き、境内をダンスフロアに見立てた。タテヅカ2000さんが昭和から令和までの人気のJポップを次々と流し、住民はリズムに合わせて体を動かした。ワークショップでは、子どもたちが自由に機材に触れてDJを体験した。同市芝園小学校4年の高澤珠愛(ゆあ)さん(9)は「いろんな音が出て楽しかった。神社のイメージも変わった」と話した。
タテヅカさん夫婦は東京を拠点に活動していたが、コロナ禍を機に富山市との2拠点生活を始めた。学校に行きづらい子どもたちへの新たな支援方法としてDJを取り入れ、県内の福祉施設や小中学校などで定期的にDJ教室を開いている。2人は「音楽を通して人と人のつながりをつくっていきたい」と語る。 二宮宮司は「子どもたちの笑顔が見られて良かった。来年以降も開いていきたい」と話した。高岡市のDIYクリエーター「yottan」さんによる廃材を使ったワークショップもあった。