【2023年人気展覧会トップ30】1位は1192点! TABユーザの関心度がもっとも高かった展覧会は?
2023年の人気展覧会は?
コロナ禍を経て、2023年はブロックバスター展とも言われる大型企画展が再び大々的に開催される1年になりました。 Tokyo Art Beatに掲載した2023年開幕もしくは閉幕の展覧会・イベント数は約9000件。そのなかから、ユーザの関心度がもっとも高かった展覧会トップ30を紹介します。
1位「デイヴィッド・ホックニー展」(東京都現代美術館) 1192点
1位に輝いたのは、現在もっとも世界で愛され影響力のあるアーティストのひとりであるデイヴィッド・ホックニーの大規模個展。60年におよぶ大御所作家のキャリアを概観できるとあって、開催前から大きな注目を集めました。iPadを用いて制作された観客の身体を包囲するような巨大な《ノルマンディーの12か月》は圧巻。コロナ禍を過ごした鑑賞者の人々の琴線に触れるものとなっていたのではないでしょうか。
2位「マティス展」(東京都美術館) 721点
堂々の2位は「マティス展」。日本で約20年ぶりとなるマティス展で、パリのポンピドゥー・センターから150点が集まった。初期作から切り紙絵とヴァンス・ロザリオ礼拝堂まで、マティスの色彩の魔術をたっぷり楽しむことができた人が多いのではないでしょうか。 また2024年には国立新美術館で「マティス 自由なフォルム」展が開催されるので、こちらにも期待したい。
3位「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」(東京都現代美術館) 678点
創設者クリスチャン・ディオールが影響を受けた芸術や庭園への愛、日本との関係などに焦点を当て、75年に及ぶディオールの歩みを歴代クリエイティブ・ディレクターの作品とともに紹介した本展。近年類を見ない豪勢な展覧会の演出と構成が話題を呼び、ファッションファンのみならず多くの人が駆けつけました。会期末はチケットが完売するなど大きな盛り上がりを見せた、今年を象徴する展覧会のひとつです。
4位「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」(国立新美術館) 656点
イギリスのテート美術館コレクションから選りすぐった、18世紀末から現代までの約120点を展示した「テート美術館展」。歴史的に数々の芸術家たちが追い求めてきた「光」をテーマに据え、海外の各地を巡回してきた本展は、マーク・ロスコやゲルハルト・リヒターらによる12点の日本限定展示も行われた貴重な内容となりました。