上武大が準Vの22年以来、2年ぶり8強 プロ注目・荒巻悠は3打数1安打でチームを鼓舞
◇第73回全日本大学野球選手権 2回戦 上武大2―1佛教大(2024年6月12日 東京D) 接戦を制した上武大が準優勝した22年以来、2年ぶりのベスト8入りを決めた。 今秋ドラフト候補の左の長距離砲・荒巻悠内野手(4年=祐誠)は3打数1安打、決勝のホームも踏む活躍を見せたが「まずはホッとという気持ちが一番です」と笑みはなかった。 部員211人を誇る大所帯。この日も選ばれてグラウンドに立つ選手に、スタンドからは大声援が飛んだ。4番として、副主将として、チームのためにバットを振り続けてきたからこそ辛勝に「メンバー外に申し訳ない。こういう試合をしてしまって内容だったりは申し訳ない気持ちがあります」と続けた。 だが、突破口を開いたのは荒巻のバットだ。互いに無得点の7回、先頭で打席に立つと甘い直球を強振。中堅手が打球処理にもたつく間に二塁を陥れた(記録は二塁打)。頭から飛び込み、塁上では地面をたたきながらガッツポーズ。その後、決勝のホームも踏み「勢いがなかったのでチームが勢いづくようにと思って打席に立てた」と汗を拭った。 期待されているのは見るもの全ての度肝を抜くような大本塁打。準々決勝はあす13日。「大学の聖地は神宮だと思うので、メンバー外にも喜んでもらえるようにまた全員で戦っていきたい」と次戦を見据えた。