【初めての住宅ローン控除】楽しみにしていた確定申告の還付金「30万円」が「10万円」だった理由とは? 知っておきたい理由を解説
引ききれなかった分は住民税から差し引かれる
所得税から引ききれなかった住宅ローン控除20万円は、住民税から控除される仕組みとなっています。余った20万円がそのまま「捨て」になるわけではありません。ただ、控除できる金額には上限が設けられており、以下のいずれか低い金額となります。 ●前年の所得税の住宅ローン控除可能額のうち所得税において控除しきれなかった金額 ●前年の所得税の課税総所得金額等の額に5%を乗じて得た金額(上限9万7500円) 控除しきれなかった金額が20万円、年収450万円の課税所得が約200万円のため、年収400万円台の多くの人は課税所得の額に5%を乗じて得た額の上限である9万7500円になるでしょう。住宅ローン控除30万円を所得税で10万円、住民税で9万7500円使い、残り約10万円は「捨て」となります。 よって、実質的には住宅ローン控除があることで約20万円の還付を受けたという計算になりますね。
まとめ
住宅ローン控除が30万円あったとしても、還付されるのは源泉所得税の年間合計が最大となります。源泉所得税が10万円の人であれば、還付金は10万円になることを知っておきましょう。所得税から引ききれなかった住宅ローン控除は、住民税から控除されるようになっているので、実質的には10万円以上の恩恵があることも理解しておいてください。 出典 国税庁 No.1212 一般住宅の新築等をした場合 (住宅借入金等特別控除) 東京都主税局 個人住民税 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部