TOYO TIRESの最新「PROXES Sport2」をチューニングのスペシャリストがサーキットで試す!「語りかけてくれるタイヤですね」
ニュル24時間レース挑戦の知見が盛り込まれたPROXES Sport2
2024年5月25日に岡山国際サーキットで開催されたTOYO TIRES主催の「第2回PROXES DRIVING PLEASURE」。参加者による走行会が主ではあるが、イベント内ではショップのデモカー走行枠も設けられており、チューナーにもTOYO TIRESを試す機会がありました。すでにTOYO TIRESのグローバルスポーツタイヤブランドのフラッグシップであるPROXES R888Rのテスト模様を紹介しましたが、今回は2023年2月に発売された最新作「PROXES Sport2」についてレポートします。著名なチューナーたちはこのタイヤにどのような評価を下したのでしょうか? 【画像】TOYO TIRESの最新スポーツタイヤを試す「第2回PROXES DRIVING PLEASURE」の模様を見る(全8枚)
サーキットで磨かれた柔軟性/コントロール性/懐の深さ
PROXES Sport2はブリヂストンの「レグノ」やヨコハマの「アドバンスポーツ」、ダンロップの「スポーツマックス」と同じカテゴリーに属するプレミアムスポーツタイヤだ。相反するドライ&ウエットコンデションのバランスが突き詰められており、グリップ力/ハンドリング/快適性/耐久性のすべてを高次元で満たす欲張りなタイヤである。 何より、2020年から技術研鑽としてチャレンジを続けるNLS(ニュルブルクリンク・ロングディスタンス・シリーズ)およびニュルブルクリンク24時間レース(以下ニュル)への参戦以降にリリースされた初のスポーツ系タイヤになる。つまり、その成果(スペック)が盛り込まれた新世代第1弾といえるものだ。では、NLSレースでの経験はどのようにフィードバックされているのか? 同レースに参戦する木下隆之選手によると、 「ニュルは全長が20kmにおよぶロングコースのため、各エリアで天候が異なることはよくあります。また、昼間だけでなく夜間走行もありますので、刻々と変わる路面状況や気温に対応する柔軟性、そしてコントロール性が何より重要です。また、プロからアマチュアまでがコース上に混在していますので、突発的な回避が必要になるシーンもままあります。予期せぬ事態に対応できる懐の深さも大切なんです」 とのこと。つまり、NLSレースでは一発のグリップ力だけではなく、どんな場面でも安心して駆け抜けられる総合性能を研ぎ澄ませている。こうした考えがPROXES Sport2に盛り込まれたと言っていいだろう。
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