土居志央梨ら『バニラな毎日』新キャスト発表 谷村美月&筒井真理子が二人一役に
蓮佛美沙子と永作博美が共演するNHK夜ドラ『バニラな毎日』に土居志央梨、伊藤修子、和合由依、中島ひろ子、谷村美月、筒井真理子が出演することが発表された。 【写真】『バニラな毎日』新キャスト 本作は、賀十つばさの同名小説を実写化するスイーツヒューマンドラマ。大阪の小さな洋菓子店の厨房で、五感を刺激するお菓子の魔法が、ささやかな幸せを生み出していく。 白井葵は、パティシエとしての修業を積み、大阪で、夢だったこだわりの洋菓子店を開いた。しかし、経営はうまくいかず、店を閉じることに。そこへ現れたのは、クセの強い料理研究家、佐渡谷真奈美。閉店した白井の店の厨房で、“たった一人のためのお菓子教室”を開くという。渋々、協力する白井。不思議なお菓子教室にやってくる生徒は、それぞれに心に痛みを抱えた人たちだった。お菓子を作り、味わう時間が、孤独な心を優しく包み込んでいく。 葵役を蓮佛、真奈美役を永作、お菓子教室に現れるミュージシャン・秋山静を木戸大聖がそれぞれ演じる。脚本を手がけるのは、『今際の国のアリス』シリーズ(Netflix)、『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(NHK総合)などの倉光泰子。音楽は、NHKドラマ10『宙わたる教室』の劇伴を手がけているjizueが担当する。 土居が演じるのは、フルーツタルトを作りにやってくる外資系コンサルタント・順子。成績優秀で生真面目な性格。エリートとして人生を歩んでいくはずだったのだが……。 伊藤が演じるのは、なぜかお店に迷彩服姿で現れる優美。お菓子作りを楽しむことに積極的になれない事情を抱えている。 和合が演じるのは、お菓子が好きな明るく素直な高校生・結杏。しかし、母親に言い出せない思いがあるようで……。 中島が演じるのは、愛情を注いで結杏(和合由依)を育ててきた母役。娘の世話を焼き過ぎるところがある。 谷村と筒井が演じるのは、葵(蓮佛美沙子)の母。谷村は葵の子どもの頃の記憶に登場する30代の母を、筒井は現在の母を演じる。 コメント ●土居志央梨(順子役) 私が演じる順子は頑張りすぎてしまう人です。撮影中、順子と共にどんどん心がほどけていくような感覚でした。蓮佛さん、永作さんのお二人が作り出す自然であたたかい空間の中でとても豊かな時間を過ごせた気がします。お鍋から立ち上る良い匂いをみんなで嗅いだり、ケーキの焼き上がりをお茶を飲みながら待ったり、お菓子作りの最中に生まれる贅沢な"間"はこんなにも心を癒してくれるのだなぁと発見でした。今度は見て下さる皆様と、その贅沢を共有できたらと思います。 ●伊藤修子(優美役) 台詞もわりと分量があり、全部関西弁ということで、お話をいただいた時どうやって覚えたらよいのだろう……としばらく呆然としてしまいましたが、友人と会う機会を遮断し、音声を何度も聞いたり、漫画喫茶の完全個室に籠もって自習したり、自室で何度も音読してみたり、そして方言指導の先生の丁寧なご指導もありなんとか撮影本番にこぎつけました。 関西弁のことで手一杯になってしまい、他のことに考えが及ばなかったかもしれず反省しておりますが、楽しんでいただけたら幸いです。 ●和合由依(結杏役) 人は皆、言葉にできない感情やエネルギーを持っていると私は感じます。理解はできなくとも彼女に寄り添える人間でありたい、そんな思いを持って向き合ってきました。彼女がただ素直に自分と向き合おうとしているところから、生きるエネルギーをお届けできましたら幸いです。現場は毎日おいしい匂いに包まれた幸せな空間です。優しい眼差しで、「結杏」と声をかけてくださるスタッフのみなさま、困っている時にそっと背中を押す言葉をかけてくださる共演者の先輩方、いつもありがとうございます。この時間が私は大好きです。 ●中島ひろ子(結杏の母役) 娘のことを思うばかり良かれと思ってやりすぎてしまう、結杏の母親役を演じさせていただきました中島ひろ子です。相手のことを思って!?やっていたつもりが、それは相手を傷つけ、自分を苦しめてしまうことなんだとドラマを通して再確認することができました。ドラマに出てくる洋菓子たち、見た目の美しさはもちろん、食べた時のあの幸せな気持ちになる理由とは……。 洋菓子を通してたくさんの人間関係の生きるヒントが散りばめられているドラマです。一緒に甘いものを食べて笑顔になりませんか? ●谷村美月(葵の母役) 私は主人公の、30代の頃の母親役を演じています。 こういった出演は、今までにあまり無かったようにも思います。 最初にお話をいただいた時、内心難しさや戸惑いも感じていましたが、役柄と実年齢が近いという部分を考えて、よりリアルな感覚で、役柄と寄り添うことができるのかなと思いました。 癒しの存在となってくれている洋菓子たちと、魅力的な登場人物たち、そして心があたたかくなるような人間ドラマに注目して、ご覧いただけたらと思います。 ●筒井真理子(葵の母役) 母と子の何気ない会話の中には、言葉の裏側にある額面通りではない意味や微妙なニュアンスが含まれていて、それを丁寧に演じることによって娘との関係が紡がれていったと思っています。その辺りを監督と細やかに話し合いながら役作りできたこともまた刺激的でした。娘役の蓮佛さんはとても魅力的で、撮影現場にいる様子が役者らしいたたずまいで、母役の私とは絶妙な距離感を保っていたように思います。それが私にはとても心地良く、クリエイティブな現場で嬉しかったです。とても良い作品になる予感がしています。 ●影浦安希子(企画・演出) 夜の15分。仕事帰りの人、家事を終えやっと一息ついた人、なかなか眠れない人。いろんな方の夜の15分が、少しでも心ほぐれるものになればという思いで企画しました。このお菓子教室には様々な生徒がやってきます。全く同じではなくても、どこか自分と重なる人がいるかもしれません。描いていた理想とは少し違うところにいるかもしれない今も、そんな自分も受け入れてあげられるようになれば。このドラマがその一助となれば幸いです。
リアルサウンド編集部