農家の事業承継学びあい 全国の女性農業者が合宿
親子の話し合いどうする
全国の女性農業者らでつくるroughly(ラフリー)は3日までの2日間、事業承継を学ぶ合宿を東京都内で開いた。課題をリスト化し、継続して取り組むなど円滑な承継に向けたポイントを、講義や話し合いを通じて学習。取り組みを着実に進めるため、11月まで毎月、互いの実践状況を報告し合うことを決めた。 roughlyは女性農家同士の交流を深めようと2022年に立ち上げ、全国約130人でつくる。合宿には野菜や花き、畜産農家ら11人が参加した。 自身も農家で、事業承継支援に取り組む伊東悠太郎氏と竹本彰吾氏が講師を務めた。 事業承継は農地の名義変更から栽培技術の継承まで多岐にわたる一方、取り組みが後回しになりやすい。講義では、円滑な継承の要点として、極力早く後継者が主体となって進めること、そのために、現状を把握し「やることリスト」を作成、リストに沿って継続して解決していくことなどを学んだ。 参加者からは、親子間で事業承継について話すきっかけがつかみにくいとの声も上がった。roughlyの代表で長野県の野菜・花苗農家の宮沢みえ氏は「合宿の実施で、仲間と協力しながら取り組みを進める土台ができた」とした。
日本農業新聞